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米軍、シリアでイランと関係がある標的を空爆

米軍は、今回の空爆は米軍人を守るために必要だったと発表した。(AFP/資料写真)
米軍は、今回の空爆は米軍人を守るために必要だったと発表した。(AFP/資料写真)
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24 Aug 2022 02:08:11 GMT9
24 Aug 2022 02:08:11 GMT9

ワシントン:米軍は23日、シリアのデリゾールで、イラン精鋭部隊「革命防衛隊(IRGC)」とつながりがある組織が使用する施設に対し空爆を行った。米軍が発表した。

米国が欧州連合が提案した協定案に対応しようとしているさなかに今回の空爆は行われた。その協定案は、ドナルド・トランプ前大統領が破棄し、ジョー・バイデン現大統領が再建を目指している2015年のイラン核合意を復活させるものだ。

米中央軍は声明を発表し、こうした空爆は、イラン支援組織の攻撃から米軍を守ることが目的だと説明した。

同軍が言及したのは8月15日に起きた事件だ。その日、連合軍と、米国が支援するシリア反体制派が運営する施設へのドローン攻撃があったが、死傷者は出なかった、とロイター通信は報じている。

「大統領が今回の空爆を指示した」と、報道官を務めるジョー・ブッチーノ大佐は述べた。

米中央軍は、今回の空爆は「状況がエスカレートするリスクを抑え、死傷者のリスクを最小化するための適切かつ慎重な行動」だと説明した。

23日の米軍の空爆に関する声明は、死傷者の有無に言及しておらず、空爆を行ったのは有人機なのか無人機なのかについても触れていない。

米軍の戦闘機がイラク、シリアのイラン支援組織を空爆したのは今回が初めてではない。米国は昨年6月、作戦施設や武器貯蔵施設を、シリアで2カ所、イラクで1カ所空爆した。

米軍が初めてシリアに展開したのは、オバマ政権のダーイシュに対する軍事作戦のときだった。米軍は、「シリア民主軍」と呼ばれるクルド人主体の組織と協力した。シリアには米軍人が約900人駐留しており、そのほとんどが東部にいる。

しかし、イランが支援する民兵は、シリア内戦でバッシャール・アサド大統領を支援するために戦いながら、シリア国内で足場を築いた。

イランが支援する民兵の多くは、デリゾール県のユーフラテス川の西に集まっており、ブカマル国境検問所を通じてイラクから物資を調達している。

ロイター

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