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福島処理水、今月下旬にも放出=日米韓首脳会談後に決定―政府調整

松野博一官房長官は7日の記者会見で、「夏ごろ」に放出するとしてきた政府方針について「変更はない。 (AFP)
松野博一官房長官は7日の記者会見で、「夏ごろ」に放出するとしてきた政府方針について「変更はない。 (AFP)
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07 Aug 2023 04:08:43 GMT9
07 Aug 2023 04:08:43 GMT9

東京電力福島第1原発の処理水について、政府は8月下旬にも海洋放出する方向で調整に入った。複数の政府関係者が7日、明らかにした。岸田文雄首相は18日に米国で日米韓首脳会談を行い、処理水の安全性を説明。帰国後に、関係閣僚と協議して具体的な日時を正式決定する見通しだ。

松野博一官房長官は7日の記者会見で、「夏ごろ」に放出するとしてきた政府方針について「変更はない。具体的な時期は安全性確保や風評対策の状況を政府全体で確認し、判断していく」と語った。「科学的根拠に基づき、高い透明性を持って国際社会に丁寧に説明していく」とも述べた。

首相は日米韓首脳会談に合わせ、韓国の尹錫悦大統領と個別に会談する。尹氏は放出に一定の理解を示すが、韓国では野党を中心に根強い批判がある。正式決定を首相の帰国後とするのは、尹氏の立場に配慮を示す狙いとみられる。

首相は、計画に反対する全国漁業協同組合連合会(全漁連)の幹部との面会も調整中。政府関係者は、決定から放出開始までは1週間前後の準備・周知期間が必要だとしている。

国際原子力機関(IAEA)は7月4日、日本政府の海洋放出計画について「国際的な安全基準に合致している」と結論付ける包括報告書を公表。西村康稔経済産業相が福島、宮城両県を訪れて漁業関係者らに説明を重ねるなど準備を進めている。

処理水は福島第1原発の敷地内に設置したタンクで保管しているが、2024年2月以降に満杯になる見通し。政府は、廃炉作業の進展にはタンクを減らす必要があるとしている。

時事通信

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