
アラブニュース
ロンドン:ヨルダンのアブドッラー国王は、異母弟のハムザ王子を軟禁し、通信や行動を制限すると発表した。
木曜日に公表された書簡で国王は、「国家の利益よりも自分の利益を優先させる者は許さない。兄弟であっても、我々の誇り高き国家の平和を乱すことは許さない」と述べた。
ヨルダン当局は昨年4月、同国を不安定化させる企てを阻止したと発表している。
7月には、2人の元政府高官がハムザ王子を支持して国王を倒そうと共謀した罪で有罪になり、15年の懲役を言い渡された。
前皇太子であるハムザ王子は先月、「王子の称号を放棄する」と発表した。王室の声明で、同氏がクーデター未遂について国王に謝罪したと発表されてから1カ月後のことだった。
「我々には、ハムザの不規則な行動や願望に対処する時間の余裕はない。我々の前には多くの課題や困難が存在する。それらを克服し、国民の願望と、その尊厳ある安定した生活を送る権利に応えるために、全員で取り組まなければならない」と国王は述べた。
国王は、王室法に基づいて結成された評議会の助言によりとられたハムザ王子の今回の行動は、ヨルダンとその家族の「歴史の暗い章」のページを開くことを目的としていると述べた。
国王は、ハムザ王子が1年以上にわたって「王族の歴史に沿った、正しい道へ復帰するためのあらゆる機会を使い果たした」結果、同氏の態度は変わらないという結論に至ったと述べた。
国王は、「ハムザはすべての事実と議論の余地のない証拠を無視し続け、彼の偽りの物語を補強するために事実を捻じ曲げている」と述べた。
彼は続けた。「残念なことに、弟は自分の主張を本当に信じている。私を含め、我々ハシェミット家の他の家族、親族は、弟が約束を破り、不安を煽るような無責任な行動を執り、その行動が我が国と家族に及ぼす影響に無関心であることにずっと前から気づいていた」と述べた。
国王は、ハムザ王子が国家よりも自分の利益を優先し、「我々が彼に与えた偉大な地位、尊敬、愛情、配慮を認識せず、彼自身が作り出した現実の中で生きている」と非難した。
さらに国王はこう続けた。「彼は扇動事件での自分の役割について偽りの物語を提示している。裏切り者のバセム・アワダラとの疑わしい関係やコミュニケーションについて国民が認識した事実を無視しているのだ。そして、ハムザとつながっているハッサン・ビン・ゼイドは、彼が政権交代と表現したものを各国が支援する可能性について尋ねるため、2つの外国大使館に近づいていた」