
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:イエメン政府は24日、同国の国営航空会社イエメニアに、フーシ派が支配するサヌアからカイロに飛ぶ直行便の運航を許可したとして、エジプトを称賛した。これは国連の仲介による停戦協定の一部だ。
この協定により、サヌア空港からの航空便の6年ぶりの再開が円滑に進んだ。
停戦を確固たるものとし、イエメン内戦を終わらせるための和平努力を支援する取り組みの一環として、エジプト当局は、サヌアとカイロを結ぶ航空便の再開を許可するだろう、とエジプトのサーメハ・シュクリ外相は23日に述べた。
アントニオ・グテーレス国連事務総長との電話会談でシュクリ氏は、この動きが国連によるイエメンの停戦を確固たるものにし、イエメン国民の苦痛を軽減し、イエメンの安定の確立を目指す努力に貢献するだろうという希望を述べた。
4月2日に発効した国連の仲介による停戦協定のもと、対立する派閥が全国での停戦を約束しているため、イエメニアはサヌア空港からアンマン、カイロに飛ぶ週1回の便を運航する予定だ。この協定により、燃料船のホデイダ海港への入港も可能になった。
2016年以来初となる商用便の飛行機が5月16日、サヌア空港を出発した。この動きにより、停戦が強化され、内戦を終わらせるための和平協定にたどり着くという期待が高まった。
このエジプトの決定に、イエメン人、特にエジプトでの治療を求める患者は歓喜した。外国の使節や仲裁国からも称賛の声が上がった。
カイロのイエメン大使館の情報参事官であるバリ・アル・メフラフィ氏は、アラブニュースに対し、エジプトはイエメン人の行き先として上位なので、数千人のイエメン人(主に患者)が運航再開の恩恵を受けることになるだろうと話した。
「空港を開くことは、国民の人的苦痛と旅費を軽減するのに役立つだろう。特に、乗客の8割は治療を受けにエジプトに来ている」とアル・メフラフィ氏は話し、来週サヌアからカイロに飛ぶ第1便が出発することを発表した。
ワシントンDCでのエジプト大使との会談で、ティム・レンダーキング米イエメン担当特使は、イエメンの平和と、国連の仲介による停戦を支援しているエジプトに感謝の意を示した。
「米国は、現在継続中の停戦を含む、イエメンの和平努力に対するエジプトの強力な支援に感謝している」とレンダーキング氏はツイートした。
在イエメン中国大使館もエジプトを称賛するツイートをした。「我々は、サヌアからカイロに飛ぶ直行便を運航するエジプトの取り組みを評価する。イエメン国民の苦痛が軽減されることを願っている」と書かれていた。
また、南部の港湾都市アデンでは、大統領指導評議会のラシャド・アル・アリーミ議長が、臨時首都アデンを訪れた外国からの代表団を迎えた。彼らの目的は、イエメン政府への支持を表明し、国家機関の改革、軍隊と治安部隊の統合、経済復興などの計画について話を聞くことだった。
公式メディアは23日、アル・アリーミ氏がオランダのピーター・デレク・ホフ駐イエメン大使と、ビルギッタ・タゼラー・オランダ外務省国際協力局次長と面会したと報じた。
「我々は、大統領指導評議会が取り組んでいる改革について話し合った。リヤド合意に基づく軍事・治安機関の統合や、経済・サービス・司法などの一連の政策課題だ」とアル・アリーミ氏は述べた。サバ通信が報じた。
同氏は英国のリチャード・オッペンハイム駐イエメン大使とも会談した。アル・アリーミ氏は国際社会と英国に対し、フーシ派が停戦を尊重し、タイズで道路を開放するように圧力を掛けるよう求めた。
オッペンハイム大使はアデンから「アル・アリーミ氏、マイーン・アブドルマリク・サイード首相と『実りある』会談を行った。私は全ての当事者に対し、建設的な取り組みを継続するよう求めている。イエメンは平和を必要としている」とツイートした。