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スーダンの女性活動家が人権賞を受賞

アミラ・オスマン・ハメド氏。(AFPの資料写真)
アミラ・オスマン・ハメド氏。(AFPの資料写真)
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28 May 2022 04:05:12 GMT9
28 May 2022 04:05:12 GMT9
  • 2009年に彼女は「No to Women Oppression(女性の抑圧にノー)」を設立し、嘲笑の的だった公序良俗法に反対する活動を行った

ハルツーム:スーダンの女性活動家アミラ・オスマン・ハメドさんが「フロントライン・ディフェンダーズ 危険にさらされた人権擁護者賞」を受賞した。フロントライン・ディフェンダーズが発表した。

活動家兼エンジニアで現在40代の彼女は、20年にわたりスーダンの女性を擁護してきたが、今年、同国で最近起こったクーデターに伴う弾圧を受け、拘束された。

彼女は、アフガニスタン、ベラルーシ、ジンバブエ、メキシコの活動家とともに、「2022年 危機にさらされた人権擁護者賞」を受賞した。

「(オスマンさんは)自分の使命を果たすのに決して尻込みせず、一貫して民主主義、人権、女性の権利を擁護している」。ダブリンを拠点とするフロントライン・ディフェンダーズは受賞発表でそうコメントした。

彼女は2002年にズボンをはいたことで初めて訴追された後、2013年に世界中から支持を集めた。スカーフの着用を拒否したことで拘束され、むち打ちの刑に処すと脅されたのだ。

どちらの訴追も、クーデターで実権を握ったオマル・バシル前大統領が統治していた時代の、道徳に関する法律に違反したというものだった。オスマンさんは当時、AFPに対し、道徳に関する法律は「スーダンの女性を被害者から犯罪者に変えた。スーダン人の尊厳を標的にしている」と語った。

2009年に彼女は「No to Women Oppression(女性の抑圧にノー)」を設立し、嘲笑の的だった公序良俗法に反対する活動を行った。同法は、大衆蜂起によるバシル大統領の退陣後、2019年にようやく廃止された。

バシル氏を倒した抗議デモの先頭に立ったのは女性たちだった。彼女たちの行動や市民生活を妨げていた規制が撤廃され、より自由な国になるという期待が高まった。

しかし、軍のアブドゥルファッターフ・ブルハン中将が主導した10月のクーデターによって脆弱な民政移管は頓挫。バシル氏失脚後にやっと手にした自由を失うことを多くの人が恐れている。

その後、民主化を求めて抗議する人たちへの弾圧が行われ、少なくとも96人が死亡、数百人が拘束された。

2022年1月下旬、オスマンさんの団体はAFPに対し、「マスクをした30人の武装集団」が夜中にハルツームの彼女の家に押し入り、「彼女を知らない場所に連れ去った」と語った。

国連スーダン派遣団は彼女の釈放を求め、「アミラさんが逮捕され、女性人権活動家が暴力を振るわれ続けば、スーダンでは女性が政治に参加しにくくなる。そうなる危険性は極めて高い」とツイートした。

彼女は2月上旬に釈放された。AFP通信の記者が、彼女がデモに参加しているのを目撃した。以前背中を痛めたため、松葉づえをついていた。

この賞は、2005年以来毎年、人権擁護者に贈られている。

AFP

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