12月17日、ソーシャルメディア上にはイラン南部で賃上げと退職金を要求する石油産業の労働者の一団がデモを行う様子を捉えたとされる投稿が現れた。
この石油労働者のデモについて、ロイターは検証できていないが、事実であれば1979年の革命以来イラン・イスラム共和国が直面する最大の挑戦となっている全国的騒乱の一部ということになる。
全国規模の抗議デモは9月16日、イランのクルド人地域出身で22歳のマフサ・アミニ氏が「不適切な身なり」をしていたとして勾留され、亡くなったことをきっかけに始まった。
この件について、イラン石油省のコメントはまだ得られていない。
人権活動家によるニュース局HRANAは17日、労働者の一団が石油会社Parsや南部湾岸地域ブーシェフル州のアサルーエにある石油化学企業の前でデモを行ったと報じた。
賃上げと退職金の支払いに加えて、労働者たちは高率の所得税と給与の上限設定の廃止、福利厚生の充実と労働環境の改善などを求めているという。
40年前のイラン革命では、石油産業の労働者とバザールの商人たちの抗議デモとストライキが聖職者による政権奪取を助けた。
ロイター