
ラシッド・ガンヌーシ党首は、イスラム運動に触発されて結成され、革命後のチュニジアの政治を支配してきたアンナハダ政党の党首である。
チュニス: チュニジアの裁判所が、現在解散されているチュニジア議会の議長に対して旅行禁止令を発令したと、裁判所の広報担当者は述べた。
ラシッド・ガンヌーシ党首への禁止命令は、2013年に2名の左派運動家が暗殺された事件との関連で司法妨害を行った疑いに対する捜査の一環であると、裁判所の広報担当者は金曜日に述べた。
旅行禁止令は「ラシッド・ガンヌーシ党首を含む、今回の事件に関与した疑いのある24名の容疑者」に対して課されたと、チュニス郊外のアリアナにある裁判所の広報担当者、ファティマ・ブクタヤ氏はAFP通信に対して語った。
ラシッド・ガンヌーシ党首は、イスラム運動に触発されて結成され、革命後のチュニジアの政治を支配してきたアンナハダ政党の党首である。
81歳のガンヌーシー氏は、カイス・サイード大統領の痛烈な批判者である。サイード大統領は2021年7月、アンナハダ政党に支配されていた議会を停止し、首相を解任し、行政権を掌握した。
その後サイード大統領は2022年3月に議会を解散した。2011年にチュニジアでお起こった革命は地域全体でアラブの春と呼ばれる民主化運動を引き起こしたが、サイード大統領の一連の動きは、同国が独裁政治に逆戻りするのではないかという懸念を招いている。
チュニジアの司法当局は1月、9年前にチョクリ・ベライド氏とモハメド・ブラフミ氏が殺害された事件に関連した情報を「隠ぺいした」疑いで容疑者に対する捜査を開始した。
いずれの殺害事件に関してもダーイシュ(IS)が犯行声明を出したが、被害者の弟を含むアンナハダ政党に批判的な人々は、同党が事件の調査を「操作し妨害した」として告発していた。
AFP通信