チュニス:チュニジア警察が土曜日に、政治活動家であるカヤム・タアキ氏を逮捕したと彼の弁護士は述べ、当局に指名手配されていることをタアキは知らなかったことを指摘した。
58歳のタアキ氏は、2020年に当時の首相だったエリエス・ファクファク氏が辞任した後、一度は政府を率いる有力な首相候補の1人と見なされていた。同氏は社会民主党のエタカトル党に所属している。
アブデルアジズ・エシッド弁護士によると、早朝に自宅に押し入って家宅捜索をした警察によってタアキ氏は逮捕された。
「何処に連れて行かれるのか分からないまま彼は連行されました」とエシッド弁護士は語り、タアキ氏は彼の逮捕を正当化する「いかなる法的手続きも見せられていない」と付け加えた。
それ以上の詳細は未だ入ってきていない。
エタカトルは、 アンナハダ党が野党の一員となる前の2011 年から 2014 年まで、政府内で同党と同盟関係にあった。
チュニジアでは、カイス・サイード大統領が2021年7月、議会に対する劇的な行為によって幅広い権限を獲得して以来、政治家、ジャーナリストなどの逮捕と訴追が急増している。
それ以来、サイード大統領の反対派は彼の権威主義を非難してきた。
最近、議会選挙の第 2 回投票で11% 強のチュニジア人が投票をした。この選挙は、サイード政権が国の革命後の政治体制を見直すための最後の柱と見られていた。
数十のチュニジアの市民社会団体、政党、政治家が最近、勢いのあるUGTT 労働総同盟への「全面的な支持」を表明し、サイード大統領がUGTTを「標的にしている」と非難している。
UGTTの最高幹部で、高速道路の労働者担当のアニス・カービ氏は、料金所の労働者によるストライキを受けて1月31日に逮捕された。組合はこれを「組合活動への一撃、そして組合権の侵害」と表現した。
共同声明の中で、約66の署名者が「すべての権力を掌握するための最後の障害であると考える当局によって組織的に標的にされているUGTTを全面的に支持する」ことを表明した。
署名者らは「組合活動を犯罪化しようとする必死の試み」を非難した。
署名者には、チュニジア共産党、権利と自由のためのチュニジア人協会(ADL)、哲学者で人類学者のユセフ・セディク氏、活動家のボクラ・ベルハジ・フミダ氏などの主要人物が含まれていた。
AFP