
ハルツーム:スーダンで反クーデターデモ中に巡査長を刺殺したとして起訴された男性4人の裁判が29日、ハルツームで開かれた。AFP通信記者が伝えた。
その記者によると裁判官は、4人が拘留中に拷問を受けたという申し立てについての調査を命じ、6月12日までの閉廷を宣言した。
当局によると、バリーマ巡査長は1月に殺害された。今も続いている数カ月に及ぶ抗議デモで死亡した2人の警察官の1人だ。デモは、軍のアブドゥルファッターフ・ブルハン中将が主導した10月25日のクーデターの後、始まった。
衛生兵によると、反クーデターデモの取り締まりで、100人近くのデモ参加者が死亡している。
4人のデモ参加者、モハメド・”トゥパック”・アダム氏、モハメド・アル・ファタハ氏、モサーブ・アル・シェリフ氏、アフメド・アルナンナ氏は、バリーマ氏を殺害した容疑で1月に逮捕・起訴され、それ以来拘留され続けている。
3月、彼らは「非人道的な扱い」や「警察の蛮行」、適正手続きの欠如に抗議するため、ハルツームのコベル刑務所で1週間のハンガーストライキを行った。彼らの弁護団が明らかにした。
数百人が裁判所の前に集まり、被告らの釈放を要求した。被告らは、治安部隊に付き添われて入廷する際にピースサインをした。
警官の家族を含む数十人が、対抗する抗議行動をして公正を求めた。
10月のクーデターによって、脆弱な民政移管は頓挫した。民政移管は、2019年にオマル・バシル前大統領が失脚した後、軍とデモ指導者らの間で結ばれた権限分割協定によって始まった。
ブルハン中将による権力掌握以降、数百人の活動家が拘束され、少なくとも98人が弾圧で死亡した、と民主派の衛生兵は話した。
その多くは治安部隊によって射殺された、と衛生兵は話した。 ブルハン中将は、一部の治安部隊員がデモ中に武器を「誤用」したと主張しているが、治安部隊員の裁判は公表されていない。
起訴されたデモ参加者4人の裁判に先立ち、地元の民主派「抵抗」委員会は、この事件は実質的に「革命支持者を排除するために、悪意のある報告書で彼らを標的にしている」「革命とその価値を攻撃している」と主張した。
28日、数千人が再びハルツームの街頭に出て、デモ参加者2人が殺害された。
警察は声明を出し、この殺害事件について、デモ参加者の「暴力的で不当な敵意」によるものだと非難した。
フォルカー・ペルテス国連特別代表は、今回の殺害事件に「がく然としている」と述べた。29日には「暴力を止める時が来た」とツイートし、スーダン当局に現在進行中の非常事態を解除するよう促した。
AFP