
カイロ/パリ: 日産自動車のカルロス・ゴーン元会長は日本から逃亡するために楽器のケースに隠れていた、とレバノンのメディア組織は31日に報じた。
レバノンの放送局MTVによると、日本でゴーンが滞在していた場所でパーティーが開催されたため、楽器が持ち込まれたという。
楽器はパーティー終了後に運び出されたが、ゴーンは楽器が持ち出される前にケースの1つに入り込んだとMTVは報じ、警備会社が脱出に協力したことを示唆している。
ゴーンは東京以外の空港から出国し、レバノンの親戚の家に滞在しているとMTVは付け加えた。
日本でゴーンは金銭的な不正行為で告発されており、保釈中で裁判を待っていた。
MTVによると、ゴーンは日本を出国後、トルコ経由でレバノンに入国し、レバノンへの入国時にはフランスのパスポートを持っていた。
別のレバノンの報道機関は、西洋の公安機関が脱出に協力し、紛争地帯で活動する警備会社も関与していたと付け加えた。
仏ル・モンド紙のオンライン版によると、ゴーンは29日の夜から30日の間に東京国際空港ではない小さな空港からプライベートジェットに乗り日本を発った。
また、ゴーンの妻キャロルは逃亡の首謀者であり、飛行機で夫に同行した、とル・モンドは伝えた。
ゴーンが到着後にレバノンのミシェル・アウン大統領と会ったという情報があった。 しかし、この情報は一部のメディア組織によって否定された。
時事通信社