
アラブニュース
アラブ首長国連邦(UAE)の人的資源・自国民化省(MoHRE)は8日、労働者は6月15日から9月15日まで、プロジェクトや建設現場において午後12時30分から午後15時まで休憩を取ることができるようになると述べた。
MoHREによれば、この日中休憩法令に違反した施設には労働者1人につき1,361ドル、禁止時間帯に複数の労働者が働いている場合は最大13,612ドルの罰金が科されることになる。
UAEは18年連続、この法令を全国で実施している。労働者への安全な職場環境の提供と、熱暑の期間に日光を浴びることから起こる健康リスクの予防を目的としている、と同省のモフセン・アル・ナシ検査事務次官代理は説明した。
アル・ナシ氏によると、日中休憩法令は導入以来、労働者の熱疲労や熱中症の報告件数の大幅な減少につながっている。
同省は、労働者と雇用主がガイドラインに従うようにするため、意識向上を促す様々な活動を実施する予定であると発表した。
一部の仕事は、技術的な理由で中断なく業務を続けることが求められる。そのため日中休憩法令から免除されることになる、とMoHREは述べた。
午後12時から午後15時までの間に中断することなく業務を継続しなければならない場合、雇用主はすべての労働者に十分な量の冷たい飲料水を提供しなければならない、と発表は補足した。
さらに企業は、作業現場に応急処置キットが用意されていることを確かめ、労働者が休憩時間に休むのに適した日陰エリアを確保しておかなければならない。
また雇用主は、日中の休憩予定が記入された毎日の労働時間のスケジュールをアラビア語に加えて労働者が理解できる言語で表記し、目立つ場所に掲示するよう義務付けられている。