
アラブニュース
ジェッダ:イランが支援するフーシ派武装組織の戦闘員らは、イエメン内戦で戦わせるために、たった10歳の少年兵を募集していることを公然と自慢する。
ソーシャルメディア上の新たな動画には、ザマール県のキャンプで軍服を着た数十人の子供たちが隊形を組んで立ち、アブドルマリク・アル・フーシへの忠誠を誓う様子が映されている。
「神の兵士たち」と彼らは叫ぶ。「僕たちが今行く」
北部の遠隔地で作業にあたる救援活動従事者は、AK-47アサルトライフルを肩にかけた子どもたちが道路沿いの検問所に配置されているのを見たという。前線に送られる場合もあり、子どもたちがマアリブでの戦闘から負傷して帰ってきたと、この人物は述べた。
ある強硬派のフーシ派戦闘員は次のように述べた。「彼らは子供ではない。自分の国を守るべき真の男だ」
国連の専門家らによると、フーシ派が募集した2,000人程の子供が2020年1月から2021年5月までの間に戦場で死亡した。国連によると、内戦において全部で10,200人以上の子どもが死亡するか障害を負ったが、何人が戦闘員だったかは不明だ。
国連の有識者委員会は今年、フーシ派には家族に圧力をかけるために人道支援を利用するといった、少年兵を洗脳するための仕組みがあると述べた。子どもたちは、ユダヤ人、キリスト教徒、西欧の影響力に屈したアラブ諸国に対する聖戦に参加するのだと言われ、7歳の子どもが兵器の清掃やロケット弾の回避方法を教え込まれている。
アムラーン県で農家を営む2人によると、5月にフーシ派の代表が家に来て、子どもたちにキャンプへ参加する準備をさせるよう言ったという。
11歳から16歳の5人の子どもが、5月下旬に近くの学校にある訓練所に連れて行かれた。父親の1人は、子どもたちをよこさなければ、一家への食糧配給はなくなると言われたと述べている。