
アラブニュース
ロンドン:アムネスティ・インターナショナルは、パレスチナの占領地で起きていることを議論しようとしない世界の姿勢を批判した。
アグネス・キャラマール事務総長は、2月に発表された、イスラエルがパレスチナ人に対するアパルトヘイトを行っているとするアムネスティの報告書の主張を繰り返し強調し、この状況について「話すにはあまりにも大きな恐怖がある」と述べた。
「この調査は4年かけて実施されたもので、現場調査、法的調査、そして専門家による査読を受けています」と、今週ロンドンで開催されたイベントでキャラマール氏は述べている。
「領土の分断、隔離と支配、土地と財産の収奪、権利の否定、こうしたアパルトヘイトの特性がすべての地域に見られ、イスラエルによるアパルトヘイト政策が支配地域のパレスチナ人すべてに強いられていることを示しています」
「しかし、アパルトヘイト、人道に対する罪という言葉を声に出して言うことへのあまりにも大きな沈黙と恐怖があります。私たちは問題を明らかにし、傷口を開き、解決されることを願います」
イスラエルの人権団体ベツェレムのハガイ・エル・アド事務局長は、キャラマール氏と同意見で、「川から海までの単一の体制があり、それがアパルトヘイトという体制です」と述べた。
エル・アド氏は、イスラエル政府は実質的な戦いができないため、「中傷で戦っている」と警告した。
さらに同氏は、イスラエルの体制が本質的にアパルトヘイト政策によって構築されていることを認めることは、「不正に対抗し、不正を終わらせるための闘いのチャンス」を意味すると付け加えた。
キャラマール氏は、イスラエルの支配体制は、支配下にあるすべてのパレスチナ地域に一様に適用されているわけではないと強調し、しかしその法体制は、パレスチナ人コミュニティー間を階層化し境界を作り出すよう設計されていると述べた。
これは、グループ間の絆を弱体化させるだけでなく、体制に対する反対意見を弱体化させることを意図している、とキャラマール氏は付け加えた。
「システムとして残酷であり、私がこれまでいた場所では非常に稀に見る方法で希望を阻んでいます。そしてこれはおそらく、最も残酷な行為です。人生は美しくあり得るという考えを、何世代にもわたって否定しているのです」と同氏は続けた。
「このため、国際社会には大きな責任があり、行動を起こさなければならないので、私たちは国際社会に大きく焦点を当てています」
パレスチナ人権センターのラジ・スラーニ所長は、アムネスティがイスラエルのアパルトヘイトを認めたことを歓迎し、欧州諸国がパレスチナ人の生活実態を否認していることについて、「理解できないことだ」と述べた。
「現地の現実は、ヨーロッパの29か国の国々に無視されている。その価値観や基準、倫理観を考えると、このヨーロッパの対応は受け入れがたい」とスラーニ氏はパネルで述べた。
「ヨーロッパの対応はまさにミスリーディングであり、隠蔽であり、上辺だけを取り繕うことであり、犯罪である。明らかで、明確で、非常に詳しく文書化されている犯罪を、ヨーロッパはまるで南アフリカで起こったことから結論付けられる教訓がないかのように振る舞っているのです」
パレスチナが国際人道法を発明したわけではないと指摘し、イスラエルに法的義務があることを示すために、あらゆる法的手段を尽くすとスラーニ氏は述べた。
「いつの日か、私たちは克服します。私たちは強いのです」と同氏は付け加えた。