
ラマッラー:イスラエルの防護壁を、占領下にあるヨルダン川西岸地区から通過しようとしたパレスチナ人が、イスラエル兵に射殺された。パレスチナ当局が19日、発表した。
イスラエル軍によると、兵士らはカルキリヤ市の近くで、防護壁を損壊してイスラエルに入ろうとする容疑者を確認した。兵士らは発砲した、と同軍は発表し、この事件は現在も調査中だと補足した。
イスラエルがヨルダン川西岸地区の境界線に沿って壁を建設したのは、パレスチナ人蜂起が最も激しかった時期だった。防護壁は、自爆犯がイスラエルに侵入するのを阻止する手段だった。パレスチナ人はこれを土地の収奪だとみなしている。
パレスチナ外務省は、19日の銃撃は「現地処刑」であると発表した。
パレスチナ労働者組合によると、1日に約16万5000人のパレスチナ人が許可を得て仕事のためにイスラエルに入っているが、毎週数千人が不法入国している。不法入国者は防護壁の隙間を通って検問所を避けることが多い。
ロイター