• 地域の安定と安全保障におけるエジプトの「極めて重要かつ強固な」役割を賞賛
• 皇太子は、エジプト訪問は「卓越した関係を強化」するものだと述べた

モハメド・アブ・ザイド

カイロ：エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領とサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、近々リヤドで開催されるアラブ・アメリカ首脳会談の重要性を強調した。

大統領と皇太子、エジプトの副首相および国防相が参加したカイロのフェデラル・パレスにおける会談の際に、こういった発言があった。

エジプト大統領府によると、皇太子はエジプトの「地域の安全保障と安定の柱としての極めて重要かつ強固な役割」を称賛したという。

大統領報道官バッサム・ラディ氏によると、この会談では「両国間の関係のさまざまな側面、特に経済面・投資面での両国の関係強化、両国とも利用できる有望な投資機会を考慮したより多くの共同プロジェクトの立ち上げ、そして統合強化のために活用できるあらゆる分野における開発と最適化」について話し合いがなされた。

同氏はまた、次のように述べた「会談では、国際的・地域的に発生している最も重要な問題の数々について触れ、地域の国々や人々の安全と安定を脅かすリスクに対処する共同努力の継続に対する相互理解を反映した話し合いとなった」

両国は、サウジアラビアが主催し、湾岸協力会議加盟国とエジプト、ヨルダン、イラク、そして米国の首脳が参加して近々開催されるサミットの重要性について意見を同じくした。

エルシーシ氏は、エジプトの国家安全保障の延長線上にある湾岸地域の安全保障について、強固な姿勢をつらぬくことを強調するとともに、地域の安全を揺るがそうとするあらゆる動きに対する拒絶を表明した、とラディ氏は述べた。

エルシーシ氏は自国が「共通の政治的意思と一致した運命を反映するエジプトとサウジアラビアの歴史的・戦略的関係の枠内で、懸念を共有するさまざまな問題や両国間の連携の問題に関して、サウジアラビア国王のサルマン国王と皇太子との話し合いや連携を引き続き強化することを切望している」ことを明言した。

同氏はまた、「エジプトとサウジアラビアの政治、経済、安全保障、軍事分野での関係における大きく質的な発展と、貿易交換率および投資規模の堅調な増加」を称賛し、「こういった関係のさらなる強化、発展に向けた共通の関心事を指摘」した。

皇太子は自身のエジプト訪問は「兄弟のような2つの国家の卓越した関係を強化し、懸念を共有する地域の問題に関する両国間の定期的で集中的な話し合いと連携を継続するものであり、強固な戦略的提携の強化に向けた両国の専心を反映する」ものだと述べた。

また、「今回の訪問は、現在地域がさまざまな課題に直面する中でのアラブ・イスラム共同体の団結強化に対する意欲を反映したものだ」とも述べ、この訪問が「両国を国家および大衆レベルでひとつにする強固かつ広範な結びつきに弾み」をつけることへの期待を表明した。

皇太子は「アラブ世界が直面する課題と危機に対処し、地域とそこに暮らす人々の安全を揺るがす目的でのアラブ諸国への内政干渉に立ち向かうために、エジプトとサウジアラビアの間の継続的な連携、集中的な話し合い、意見の交換」が重要だと強調した。

エルシーシ氏は、皇太子に国王へ挨拶を伝えるよう依頼し、サルマン国王の変わらぬ健康を願った。