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リビアの膠着が長引く中、トリポリの派閥間に緊張

トリポリにおける異なる派閥間の衝突が長期化すれば、より大きな紛争に波及し、リビア全土の勢力が新たな内戦に引きずり込まれる可能性がある。(ロイター)
トリポリにおける異なる派閥間の衝突が長期化すれば、より大きな紛争に波及し、リビア全土の勢力が新たな内戦に引きずり込まれる可能性がある。(ロイター)
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23 Jun 2022 09:06:15 GMT9
23 Jun 2022 09:06:15 GMT9
  • より大きな衝突が起こる兆候が高まっており、2020年の停戦が危うくなっている

トリポリ:リビアの首都で今月発生した派閥間の突然の銃撃戦は、政治的膠着状態が敵対集団間の戦闘を引き起こし比較的平和な2年を終わらせたことを生々しく示した。

形式的には国家安全保障のために雇われているが、領域を支配し地位をめぐって争う諸武装勢力によって、リビアの大部分は長年支配されている。彼らの存在は、最近ロイターが訪れた時にも顕著だった。

トリポリにおいて、そのような集団間の相対的な地位をめぐる以前からの軋轢に加わったのが、昨年発足した統一政府と、東部を拠点とする議会によって承認されたライバル政府との間の緊張した膠着状態だ。

いずれの側も大規模な戦争に戻ることは拒否するし望まないと公言しているが、膠着状態を解くための努力は失敗しており、武装がエスカレートする新たな兆候が現れている。

今週SNSに公開された動画は、トリポリの政府に反対する派閥が、山あいの町ジンタンにある拠点から大規模な軍用車列でトリポリへと移動する様子をとらえている。

トリポリにおける異なる派閥間の衝突が長期化すれば、より大きな紛争に波及し、リビア全土の勢力が新たな段階の内戦に引きずり込まれる可能性がある。そうなれば民間人が最も大きな被害を受けることになる。

今月、トリポリの歴史地区の近くにあるスーク・アル・トゥラタ公園で銃撃戦が始まったのは、週末の夜が暑い夏の日からの解放をもたらす中、家族連れが涼しい海風を楽しんでいた時だった。

42才のナワル・サレムさんは、停電のせいで家でエアコンを使えないため、娘たちを連れてその公園を訪れていた。娘たちが自転車で遊び、彼女が携帯をいじっていた時、銃声が聞こえた。

大混乱の中、彼女は子供たちをつかまえて家に向かって逃げた。人々が叫び、転んでいた。親とはぐれた迷子の子供たちも目にした。

「親戚の家に着くまでずっと娘たちを腕に抱えていたことと、私は号泣して娘たちはとても怖がっていたことしか覚えていません」と彼女は言う。

4人が負傷したと報道されたが、住民にとってこのような衝突が一時的なもので普通のことでさえあることを示していたのは、翌日の朝の、散歩しトラックからアイスクリームを買う家族連れで再び賑わう公園の様子だ。

しかし、より大きな衝突が起こる兆候が高まっており、内戦の主要勢力間で2020年に結ばれた停戦が危うくなっている 

停戦に伴った政治的プロセスはほとんど崩壊した。アブドゥルハミード・ドベイバ氏率いる暫定統一政府は12月に選挙を実施するはずだったが、ルールをめぐる論争により投票は中止となった。

議会と先の戦争の東部勢力は代わりにファティ・バシャガ氏率いる新政府を任命したが、ドベイバ氏が退陣を拒否したため、バシャガ氏はトリポリに入ることができていない。

ドベイバ氏は依然として首都の主要な武装勢力の大半から支持を得ているようだが、一部はバシャガ氏を支持している。

「政治的な議論の場はなく、政治的プロセスもないため、衝突の可能性が高まっている」と、アトランティック・カウンシルのエマデディン・バディ氏は言う。「2つの政府があるという事実が、この緊張を増幅させている」

あるリビア高官によると、武装集団の指導者らは過去10年間、政治家への忠誠への見返りとして、兵士への国からの給与と政府契約へのアクセスを確保できている。

バシャガ氏が先月トリポリに入ろうとした時、敵対集団間で衝突が発生し、同氏は退去せざるを得なくなった。

主要な武装勢力の大半は長い間、国家の名簿に統合され、国務省や国防省のもとで公的な役割を与えられている。しかし、彼らは政府ではなく本来の指導者に従っている。

ロイター

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