
アラブニュース
ロンドン:ヨルダンのアブドッラー2世国王は、NATOと同じ方向性で創設される、中東戦略同盟の構想を支持すると述べた。
CNBCのハードリー・ギャンブル氏の取材に対してアブドッラー2世国王は、そのような同盟においては志を同じくする国々と協力することができると述べ、その使命は最初から明確である必要があると強調した。
「私は、中東地域のより多くの国々が同盟に加入することを望んでいる。私は、中東版NATOを最初に支持する者の一人だ」とアブドッラー2世国王は語った。
また、「その使命は非常に明確でなければならない。そうでなければ全員が混乱する」と付け加えた。
国王は、ヨルダンがNATOと密接に協力しており、過去にはNATO軍と「肩を並べて」戦った経験があることから、自国をすでにNATOの「パートナー」として見ていると述べた。
中東地域における緊密な同盟関係は、安全保障や軍事協力に役立つだけではなく、ロシアのウクライナ侵攻により生じる課題、特にエネルギーや物価についての課題対応に役立つと国王は述べた。
「我々全員が集まり、『どうしたら助け合えるのか?』と話し合っている。これは、中東地域にはとても珍しいことだと思われる。」
「私が大丈夫でも、あなたがそうでないなら、私は代償を払うことになる。2022年には、中東地域で『どうすればお互いに連携し、協力し合えるか』という新しい流れが生じることを願いたい」と述べた。
国王はまた、中東地域を不安定化するイランの脅威と、イスラエル・パレスチナ危機についても触れ、いずれの問題も中東地域の開発計画を妨げる可能性があると指摘した。
「互いに話し合うことをしなければ、中東地域に不安感及び不安定性さが生まれ、地域プロジェクトに影響を与えることになる。」
そして「誰も戦争や紛争を望んではいない」と述べ、「中東地域の国々が 『繁栄という名のゲーム』というビジョンに向かって努力できるかどうかは、まだこれからだ」と述べた。