
エルサレム:パレスチナ人武装集団が、占領地ヨルダン川西岸の聖地でユダヤ人礼拝者に発砲し、イスラエル軍将校1人と民間人2人が負傷したとイスラエル軍は発表した。
パレスチナの公式通信社Wafaは、イスラエル人とパレスチナ人の対立が頻繁に起こるヨルダン川西岸北部の都市ナブルス近くの現場でイスラエル軍と衝突があり、パレスチナ人の10代の若者が実弾で負傷、16人がゴム弾で負傷したと伝えた。
その場所は、ユダヤ人の中には聖ヨセフが埋葬されていると信じる者もおり、パレスチナ人はシャイフの墓であると言う。イスラエル軍に護衛されたユダヤ人礼拝者が、しばしばこの聖地を訪れて祈りを捧げている。
イスラエル軍によると、木曜夜、パレスチナの武装集団がこの地にやってきたユダヤ人礼拝者数百人に向けて発砲した。部隊の指揮官は軽傷を負い、民間人2人が負傷したという。
Wafaによると、先月、この聖地の近くで軍との衝突があり、パレスチナ人の10代の若者が死亡し、少なくとも15人が負傷している。
4月には、パレスチナ人が聖地に火を放ち、パレスチナ治安部隊に鎮圧されるという事件が発生し、イスラエル側から非難を浴びた。
木曜日の衝突は、イスラエル国内での一連の攻撃、ヨルダン川西岸でのイスラエル軍による複数の人々の逮捕、アルジャジーラのパレスチナ系アメリカ人記者の殺害に続いて、数カ月にわたって続いている一連の暴力行為の一部だ。
イスラエルは1967年の中東戦争でヨルダン川西岸を占領したが、パレスチナ人はこの地を将来の国家の中心地とすることを望んでいる。ヨルダン川西岸に点在する130以上の入植地には、約50万人のイスラエル人入植者が、イスラエル軍の支配下で暮らす約300万人のパレスチナ人とともに暮らしている。
AP