
ラエド・オマリ
アンマン:ヨルダン政府は日曜、アカバ港における先週の死者を出したガス漏れの原因は安全対策の不備だと非難した。
紅海に面したアカバ港でクレーンが塩素入りタンクを落としてタンクが破裂し、有毒な黄色い煙が大量に放出され、計13人が死亡、250人が病院に搬送された。
ジブチへ輸出される25トンの塩素ガスが入ったタンクが運搬中に落下し、事故が発生した。
ガス漏れ事故の調査結果を発表したヨルダンのマゼン・アル・ファラヤ内務大臣は、ガスタンクを運んだ金属ワイヤーが重量に見合っていなかったことが事故の原因だと述べた。
日曜の記者会見においてアル・ファラヤ氏は、タンクの重量は「ケーブルの耐荷重の3倍」だったと述べた。
また、トラックにガスタンクを積み込む際、こういった危険物を扱う場合に必要とされる安全手順が実施されていなかったとも述べている。
大臣によると、荷物の積み下ろし手順を監督する安全係員が船上にいなかったという。
アカバのガス漏れに関する報告書は、さらなる調査のために検事総長に託されると、アル・ファラヤ大臣は述べている。
メディア担当のファイサル・シュブール大臣は、この事故に対する国家機関の対応は「専門的かつ迅速」で、それによってガス漏れがくい止められ、事態は収拾に向かったと述べた。
また、アカバの医療体制の「高い効率性」を称賛し、現在治療中の事故による負傷者は8人だけだと述べた。
ビシェル・アル・ハサーウネ首相は、内閣は調査チームの勧めに従って、ヨルダン海事委員会およびアカバ港湾運営・管理公社の監督局と、その他の職員の解任を承認したと述べた。
また、日曜に閣僚会議の議長を務めたハサーウネ氏は、ガス漏れの原因は必要とされる安全対策の欠如だと非難した。
アラブニュースへの声明の中で、首相は「政府の専門的かつ迅速な事故対応が、災害を軽減し、現場の港湾都市およびその住人への影響を緩和するのに大いに役立った」と述べている。
首相によると、政府は国王の命令に従って事故の包括的調査に着手したという。
ヨルダンのアブドッラー2世国王は死者を出した今回のガス漏れの責任者たちがその責を負うことを求めた。
先週火曜の国家安全保障・危機管理センターにおける会議で議長を務めた国王は、「調査終了後に国民に透明性のある説明を行うことと、欠陥を特定し、責任者たちに法律に則って責を負わせることの必要性を強調した」
ガス漏れ事故の後、アカバ港の従業員たちは座り込みデモを行っており、仕事場における安全対策の向上と生活環境の改善を要求している。