
ロンドン:カタールから飛ばされた無人航空機が、イランのガセム・ソレイマニ司令官を殺害したミサイルを発射したことを、米軍情報筋が明らかにした。
イスラム革命防衛隊の海外特殊部隊「コッズ部隊」司令官のソレイマニ氏、イラク人民動員隊副司令官のアブ・マフディ・アル・ムハンディス氏、そして他5名が、金曜日早朝にバグダッド空港の攻撃で殺害された。
彼らは、カタールのアル・ウデイド空軍基地から飛ばされた無人航空機MQ-9リーパーの発射したヘルファイヤR9X「ニンジャ」ミサイルで攻撃されたと英国メディアが伝えた。
2機のミサイルが発射されたが、それらは米国ネバダ州のクリーチ空軍基地から遠隔操作されたもので、ソレイマニ氏とアル・ムハンディス氏を乗せた2台の車をそれぞれが1台ずつ攻撃した。第二の援護用無人航空機もカタールの米中央軍本部から発射されたが、それは必要とされなかった。
「ほぼ無音」の無人機であるリーパーは、1,850kmの航続距離があり、高度15,000mで飛行でき、「攻撃能力をもつマルチミッション型の中高度、長航続時間」の、主に攻撃用として設計された航空機であると米空軍はしている。「重要度の高い一瞬の時間的制約をもつターゲットに対する攻撃、調整、偵察などが実行可能な独特の能力を備えている」とされる。
ドナルド・トランプ米大統領が先週日曜日に、イラン系民兵組織が運営するイラク基地をジェット戦闘機F-15で攻撃することを許可したのと同時に、許可を下したものと考えられる。作戦はソレイマニ氏の動きについて内通者、電子通信傍受、偵察機、現地同盟国の治安部隊から提供された機密情報をもとに、米国家安全保障局が計画した。ソレイマニ氏は、ミサイル攻撃数分前にダマスカスからプライベートジェット機でバグダッドに到着していた。
ソレイマニ氏殺害におけるカタールの役割が明らかにされると、カタールのシェイフ・モハンムド・ビン・アブドゥラフマン・アル・サニ外相はテヘランへと飛び、ハサン・ロウハニ大統領やモハンマド・ジャバド・ザリフ外相と会談した。
シェイフ・モハンムド氏は、この地域の状況は扱いが難しく慎重を要すると述べ、緊張緩和へと導く平和的解決を求めた。
ソレイマニ氏の死についてイランがその報復の威嚇を強めるなか、バグダッドでは土曜日に何万もの人々がその追悼行進に参列した。
ロケット砲1発が米国大使館付近の厳重に壁で囲まれたグリーンゾーンに着弾し、別の1発が隣接するジャドリヤ地域を攻撃し、さらに2発がバグダッド北部のバラド米軍基地を攻撃した。犠牲者は出ていない。
NATO、および米国が別途率いる派遣団は、イラク治安部隊の訓練プログラムを延期した。
革命防衛隊の上級司令官ゴラマリ・アブハムゼ氏は、米国人が「どこであれ手の届くところにいれば」イランは罰を与えるだろうと述べ、アラビア湾の船舶への攻撃を示唆した。