東京:ディフェンディングチャンピオンの鍵山優真選手は金曜日、男子フィギュアスケートのショートプログラムで、ほぼ完璧な演技を披露し、NHK杯で日本勢が独占した。
「ザ・サウンド・オブ・サイレンス」に合わせて滑った鍵山選手は、最初のジャンプで4回転サルコウを軽々と決め、続けて4回転トウループ-3回転トウループのコンビネーションを成功させた。
2022年オリンピック銀メダリストは、トリプルアクセルを追加し、自己最高得点となる105.70点を獲得した。
「オリンピックの時の得点に並びたかったのですが、3点足りませんでした」と、3度の世界選手権銀メダリストは語った。「今日の演技は最初から最後まで、計画通りに進みました」
同郷の三浦佳生は自己ベストの102.96ポイントで2位、壷井 達也は85.02ポイントで3位となり、開催国が表彰台を独占した。
「3人とも、今日やるべきことをやってくれた」と、鍵山は語った。「達也は素晴らしい滑りを見せてくれたので、こちらもやる気が引き出された。佳生は勢いがあり、私も頑張らなければという気持ちになった」
米国のアンドリュー・トルガシェフが84.36点で4位となった。
女子ショートプログラムでは、3連覇中にして現世界チャンピオンの坂本花織が、今季最高得点となる78.93点でトップに立った。
2週間前のスケートカナダで金メダルを獲得した坂本は、冒頭の2回転アクセルに加え、3回転ルッツと3回転フリップ-3回転トウループのコンビネーションもきれいに着氷した。
「ルッツにはとても満足しているし、高く評価された。演技全体を通してうまく集中することができた」と坂本選手は語った。
男子のショートプログラムと同様に、女子のトップ3も開催国が独占した。
2位は71.69点の千葉百音選手、3位は69.78点の青木 祐奈選手だった。
カムバックを果たしたアリサ・リュー(米国)は65.03点で4位となった。
リューは冒頭にトリプルフリップ-トリプルトウループのコンビネーションを決め、その後、アクセル2回転とルッツ3回転を着氷した。
アイスダンスのショートプログラムでは、2度の世界チャンピオンであるマディソン・チョックとエヴァン・ベイツ(米国)が1位となった。
スケートアメリカでは2位だった米国のチャンピオンは、エレメンツでレベル4と3を獲得し、今季最高得点となる86.32ポイントを獲得した。
「スケートアメリカから、特にこのプログラムで、本当に大きな進歩を遂げました」とベイツ選手は語った。「私たちはこのプログラムの改善に多くの努力を注ぎ、音楽や振り付けの一部を変更しました。これはグランプリの最中には難しいことですが」
同じく米国のクリスティーナ・ケアリーアとアンソニー・ポノマレンコ組が79.64で2位、リトアニアのアリソン・リードとサウリウス・アンブルレヴィチウス組が77.91で続いた。
ペアでは、「Paint it Black」で滑った世界選手権銀メダリストの三浦璃来と木原龍一組が71.90点でショートプログラムを1位で終えた。
三浦と木原はトリプルツイストとトリプルルッツを成功させたが、三浦はトリプルトゥで前向きに着氷し、減点された。
「リカバリー可能なミスがあった。それは私たちにとって非常に良かった」と三浦は語った。「振り付け師が変わったので、新しいものを作り出す必要があると思った」
アナスタシア・メテルキナとルカ・ベルラヴァ組(ジョージア)が70.28で2位、エリー・カムとダニー・オシェイ組(米国)が69.15で続いた。
NHK杯はISU(国際スケート連盟)フィギュアスケート・グランプリシリーズの第4戦である。
男女シングル、ペア、アイスダンス競技には、16カ国から総勢60人のスケーターおよびカップルが参加している。
グランプリシリーズの次戦は、11月15日から17日にフィンランドのヘルシンキで開催されるフィンランディア杯である。
AP