
ジェッダ:ロシア当局者が最近、イランの飛行場を訪れ、攻撃可能なドローンを視察したと米国はみている、とジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が16日、述べた。
米国は今週、イランがロシアに最大数百機のドローン(武器の搭載が可能なものを含む)を提供する準備をしていることを示す情報を持っており、イランはそれらを使えるようロシア軍を訓練する準備をしていると発表した。イラン外相は否定した。
「ロシアの公式代表団は最近、攻撃可能なイラン製ドローンを披露された、と我々はみている……我々の知る限り、ロシアの代表団がそうした披露のためにその飛行場を訪れたのは、これが初めてだ」とサリバン氏は声明で述べた。
その声明には、イラン製ドローンが映った6月8日撮影の衛星画像が添付されていた。「ロシア政府の代表団がその日に見た」ものだという。ロシアが7月5日にもう一度飛行場を訪れたときにも、同じようなドローンが披露されたと書かれていた。
15日、イランのホセイン・アミラブドラヒアン外相は、ウクライナ外相との電話会談で、ウクライナ戦争で使うためにロシアに送られているイラン製ドローンに関する米国からの非難を、根拠がないとして否定した。
ジョー・バイデン米大統領が中東を歴訪しているさなか、中東の同盟国にドローンを提供してきたイランは15日、インド洋でイラン海軍初となる、ドローンを搬送する分艦隊を発表した。
バイデン氏は16日、サウジアラビアでアラブ諸国の指導者らと会談し、イラン製ドローンや中東でのミサイル攻撃に対抗するため、中東地域のミサイル・防衛力の統合について話し合う予定だ。
「ロシアは事実上イランに賭けている。我々は、より統合され、より安定した、より平和で豊かな中東地域に賭けている」と米政府高官は16日、記者団に語った。
ロイター