
アンカラ:トルコ国防省によると、ウクライナの穀物の最初の出荷は、8月1日月曜日の午前5時30分(グリニッジ標準時、日本時間同日午後14時30分)でオデッサの港を出発する。
「シエラ・レオネの国旗を掲げ、トウモロコシを積んだ貨物船Razoni号の出港は、午前8時30分(グリニッジ標準時で午前5時30分)にレバノンへ向けてオデッサ港を出発します」と、同省は声明で述べた。
7月22日のロシアとの合意に基づき、海上航路帯と合意された手続きを遵守し、他の輸送船団がこれに続くという。
マリントラフィックのウェブサイトによると、Razoni号は午前5時(グリニッジ標準時)にまだオデッサに停泊していた。
Razoni号は1996年に建造され、全長186メートル(610フィート)、幅25メートルで、3万トンの積載能力を有する。
7月22日、ウクライナとロシアは、黒海の穀物輸送の遮断による世界的な食糧危機を緩和するため、トルコおよび国連と転機となる協定に調印した。
トルコは先週水曜日、イスタンブールに輸出を監督するための特別共同調整センターを正式に開設した。このセンターには、戦争当事者である両国の文民・軍関係者ら、およびトルコと国連からの代表団が常駐している。
彼らの主な任務は、ウクライナの穀物船が定められた航路を安全に通過できるよう監視し、黒海に出入りする際に禁止されている武器がないかどうかを検査することである。
世界最大の穀物輸出国である2か国からの輸送が遮断されたことにより、価格が高騰し、世界の最貧国の一部では輸入食材が法外に高価になっている。
国連の推計によると、戦争の直接的な結果として、世界中で約5千万人が「深刻な飢餓」に直面することとなった。
小麦の価格は、穀物協定が締結された数時間後に急落した。
AFP