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イラン、墜落したウクライナ機のブラックボックスを米国に引き渡さない方針

2020年1月8日早朝にテヘランのイマーム・ホメイニ空港付近で乗客乗員176人を乗せたウクライナの飛行機が墜落した現場で活動する救助隊。(イラン赤新月社/ AFP)
2020年1月8日早朝にテヘランのイマーム・ホメイニ空港付近で乗客乗員176人を乗せたウクライナの飛行機が墜落した現場で活動する救助隊。(イラン赤新月社/ AFP)
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09 Jan 2020 04:01:29 GMT9
09 Jan 2020 04:01:29 GMT9

 

  • 「捜査のために、どの国にブラックボックスを引き渡すのかについては、まだ決まっていない」
  • 捜査の主導権は、墜落事故が起きた国にある。

テヘラン: イランの航空当局は、水曜日にイランで墜落し、乗客乗員176人が死亡したボーイング737型機のブラックボックスを米国には引き渡さない事を表明。

イランのメフル通信社は、イラン民間航空連盟のトップであるアリ・アベザデ氏は、「我々は、飛行機の製造業者であるボーイングと米国人にはブラックボックスを渡すつもりはない。」とし、「捜査のために、どの国にブラックボックスを引き渡すのかについては、まだ決まっていない。」と、述べたと伝えた。

イランは、水曜日にテヘランの空港から離陸した直後に墜落したウクライナ国際航空PS752便のボーイング737型機から、2つのブラックボックスを回収したと発表した。

アベザデ氏は、国際的な航空規則に則り、捜査の主導権は墜落事故が起きた国にあると述べ、さらに「この事故の捜査はイランの航空当局が行うものの、ウクライナの関係者も捜査に立ち会うことが可能である。」と付け加えた。

国際民間航空機関のメンバーであるイラン、ウクライナ、米国はその規則に則り、墜落事故が起きた当事国が捜査の主導権を握ることになる。

とは言うものの、航空関係の専門家によると、ブラックボックスの解析ができる国はほとんどなく、代表的なのは、英国、フランス、ドイツ、米国であるという。

墜落事故の捜査を担当するフランス航空機事故調査局は、水曜日の事故以降、イラン当局から捜査支援の要請は受けていないと述べている。

ウクライナ国際航空は、テヘランへのフライトを無期限停止としており、 ウクライナのオレクシー・ヴァレリヨヴィチ・ホンチャルク首相は、水曜日遅く、イランへの全面的な飛行禁止を1月9日木曜日より実施すると発表した。

先にオマーン訪問を中止したウクライナのウォロディミール・ゼレンスキー大統領は、事故の犠牲者の親族に哀悼の意を表すと共に、現地の大使館職員がこの悲惨な事故の状況について解明中であると述べた。

ウクライナ国家安全保障会議は、乗務員9人を含むウクライナ人11人が今回の墜落事故で死亡したと発表し、ウクライナのバディム・ボロディミロビッチ・プリスタイコ外務大臣は、墜落機にはその他に英国人3人、スウェーデン人10人、イラン人82人、カナダ人63人が搭乗していたと発表している。

通信社

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