チュニス:チュニジア沿岸警備隊が、地中海を横断してイタリアに向かおうとしていた250人超の移民を「救出」したと、この北アフリカに位置する国の国家警備隊は日曜日に発表した。
国家警備隊はフェイスブックの声明で、「海事当局が、チュニジア人ほかアフリカのさまざまな国籍の170人を含む、合わせて255人の移民希望者を救出することができた」と発表した。
国家警備隊のハウセム・エディーン・ジャバブリ報道官によると、この計17回におよぶ横断の試みは、金曜日の夜から土曜日にかけてチュニジア東部から行われた。声明では、船舶がなんらかの問題や沈没に遭遇したのかは示唆されていなかったが、この救出作戦で現金が押収された(金額は不明)ことが伝えられた。
国家警備隊は金曜日に「先制作戦」なるものも実施しており、「チュニジア東部スース県の海岸から出発する不法移民の渡航を主導しようとしていた」5人を逮捕したとジェバブリ氏は述べた。
チュニジア沿岸警備隊は、7月中旬に同国の北部、東部、南部の海岸沖における複数の作戦で、455人の移民が「救出」されたと発表した。
北アフリカの海岸線からヨーロッパに向かう移民の試みは、嵐の海を渡るリスクが低いため、春と夏に増加する傾向がある。
チュニジアとリビアが主な出発点となっており、イタリアが目的地として好まれている。
AFP