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イラン、核合意に関する「建設的」な回答を送付したと発表;米国は同意せず

米国:「いくつかの相違点はここ数週間で解消されたが、解消されていないものもある」(MAXAR/AFP)
米国:「いくつかの相違点はここ数週間で解消されたが、解消されていないものもある」(MAXAR/AFP)
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02 Sep 2022 12:09:44 GMT9
02 Sep 2022 12:09:44 GMT9
  • 米国務省:「内容を精査しており、EUを通じて回答するが、残念ながら建設的なものではない」

ドバイ:イランは、同国が2015年に世界の大国と結んだ核合意の立て直しに向けた米国の提案に対し、「建設的」な回答を送付した、とイラン外務省は発表したが、米国が抱いた印象はあまり好意的ではない。

イラン外務省のナセル・カナニ報道官は「(イランが)送付した文章には、交渉成立を目指す建設的なアプローチが取られている」と述べた。国営イラン放送(IRIB)が2日、報じた。

しかし米国務省は異なる評価を下している。

米国務省報道官は「EUを通じてイランから回答を受け取ったことを認めることはできる。内容を精査しており、EUを通じて回答するが、残念ながら建設的なものではない」と述べた。

米国家安全保障会議のエイドリアン・ワトソン報道官は「いくつかの相違点はここ数週間で解消されたが、解消されていないものもある」と述べた。

IRIBの報道によると、イランの回答は交渉の調整役を務めているEUのジョセップ・ボレル外交安全保障上級代表に送られたという。IRIBはそれ以上の詳細を明らかにしなかった。

イランと米国の間で16カ月に及ぶ間接協議が行われた後、ボレル氏は8月8日に、核合意再建に向けた交渉の行き詰まりを克服するための最終案をEUが提示した、と述べた。

2015年核合意の再建のためにイランは米国の一段と強い保証が必要だ、とイラン外相は31日に述べた。同氏は、国際原子力機関(IAEA)はイランの核開発に対する「政治的動機に基づいた調査」をやめるべきだと付け加えた。

2015年合意の下、米国、EU、国連に制裁を緩和してもらう代わりに、イランは核開発計画を抑制していた。

ドナルド・トランプ米大統領(当時)は2018年、2015年合意はイランに寛大すぎると主張し、同合意を破棄した。同氏が米国の対イラン制裁を再開すると、イランは以前は禁止されていた核活動を再開するようになり、イランが原子爆弾を製造しようとするかもしれないという米国、欧州、イスラエルの恐怖をよみがえらせた。

イランはそんな野望は持っていないと主張している。

ロイター

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