アラブニュース
ジェッダ:イランとの2015年核協定復活に向けた進展は金曜、EUの提案する新協定の「最終文書」をめぐりテヘランとワシントンが対立する中で、停止したように見えた。
欧州の調停役は最終的なゴールを期待していたが、その翌日、米国が、イランの最新の反応は「建設的ではない」と述べた。
これは、EUを介して行っていた堂々巡りのやり取りの最新のものである。ウィーンで一年半にわたり遅々として進まない交渉が行われていたが、8月にEUがその膠着状態を打破した。
その目的は、米国の撤退により2018年に崩壊した、経済制裁解除を見返りにイランの核開発を抑制する2015年の合意を復活させることである。
「EUを通じてイランの回答を受け取ったことは確認できる」と、米国務省は金曜に述べた。「現在はそれを詳しく検討しており、EUを通じて対応するつもりだが、残念ながら回答は建設的なものではない」
コンサルティング会社ユーラシア・グループのアナリストは、協定が今年復活する可能性は45%程度と話す。その理由は、進展があるのは主に公式メッセージに関することだからだ。「見かけより中身がない」という。
イスラエルも核協定復活に激しく反対している。同国のある古参国会議員は、西側諸国は現在提示されているものよりも、良い合意を得られると述べた。
「我々は、今よりもずっと強い姿勢で、もっと良い協定を起草しなければならない。それこそが、今、見えていないものだ」と、イスラエル議会の外交・防衛委員会委員長、ラム・ベン・バラク氏は言う。
「イスラエルが望んでいるのは、この協定に代わる何かもっと良いものだ。もっと良いものとは、つまり、『いいか、もう核開発はしないんだぞ』とイラン人に伝えることだ」と、バラク氏は付け加えた。