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元陸自隊員3人に有罪判決=「人格無視、卑劣で悪質」―五ノ井さん性被害・福島地裁

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12 Dec 2023 09:12:41 GMT9
12 Dec 2023 09:12:41 GMT9

陸上自衛隊郡山駐屯地(福島県郡山市)に勤務していた五ノ井里奈さん(24)が在職中に性被害を受けた事件で、強制わいせつ罪に問われた元隊員3人=懲戒免職=の判決が12日、福島地裁であった。三浦隆昭裁判長は「被害者の人格を無視した卑劣で悪質な犯行」として、いずれも懲役2年、執行猶予4年(求刑各懲役2年)を言い渡した。

3人は渋谷修太郎(31)、関根亮斗(29)、木目沢佑輔(29)各被告。公判で五ノ井さんに技をかけたことは認める一方、「性的な意図はなかった」などと無罪を主張していた。

判決で三浦裁判長は、性行為をまねて着衣越しに下半身を押しつけられたとする五ノ井さんの供述は具体的で迫真性があるほか、目撃者の証言もあると指摘。各被告の供述は不合理で信用できない一方、行為に性的な意味合いが強いのは明らかで、強制わいせつ罪は成立すると結論付けた。

その上で、各被告らの行為は、五ノ井さんの性的羞恥心を著しく害したと批判。法廷で五ノ井さんは「現在もなお当時の光景がフラッシュバックし、生きていることのつらさを感じる」と悲痛な心情を述べており、厳しい処罰感情を抱くことも当然だと述べた。

判決によると、3人は2021年8月3日夜、北海道の陸自演習場の建物内で多数の隊員らと飲食していた際、五ノ井さんをベッドに倒して身体に覆いかぶさり、下半身を押し付けた。 

五ノ井さんの被害申告を受け、陸自警務隊は3人を書類送検したが、福島地検はいったんは不起訴とした。郡山検察審査会が「不起訴不当」と議決したことを受け、今年3月に在宅起訴した。

五ノ井さんは昨年6月に退職し、実名で被害を告発。陸自は事実を認めて謝罪し、3人を含む隊員5人を懲戒免職とした。3人は免職前の同10月、五ノ井さんに面会し、謝罪していた。

時事通信

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