ベイルート:レバノンのハッサン・ ディアブ首相は、国内の燃料危機について議論するため内閣を招集するというミシェル・アウン大統領の呼びかけを拒否した。ディアブ首相は声明の中で、そのような会議は暫定内閣の憲法的義務の範囲外であると述べた。
一方、13日金曜日にレバノンの石油総局は、中央銀行が11日水曜日に発表した効果的な補助金打ち切りの前に、石油輸入業者と関連施設はすでに購入済みの燃料量を供給しなければならないと述べた。
レバノン政府が中央銀行の動きに反対したため、2年にわたる金融危機の最低水準で膠着状態となった。レバノンポンドは90%も価値を下げ、半数以上の人口が貧困に追いやられている。
輸入業者はすでに乏しい燃料の深刻な不足を警告し、燃料の販売と購入に同じ為替レートを適用するよう要求した。
中央銀行は11日水曜日、レバノンポンド建て実勢価格に基づく信用枠のみ提供すると発表した。これは1ドル当たり2万ポンド以上で、公定レートの1500ポンド、輸入業者らが6月初旬に提示した3900ポンドよりもはるかに高い。
総局によると、その価格で販売された量は、輸入業者たちが中央銀行による新たな為替レートの発表を待つ間に販売されなければならない。
さらに総局は「安定した燃料供給のため必要な信用枠を確保する上ですべての者が責任を果たすよう訴えた」と語った。
13日金曜日にその供給は危機に陥り、レバノン各地で停電が続き、まだ燃料が残っていたガソリンスタンドでは長蛇の列が見られた。
地元メディアは、燃料タンカーの乗っ取り、さらに過去1週間にわたって再発しているガソリンスタンドでの銃撃事件を報じている。
ロイター