
エルサレム:パレスチナ人の武装集団が4日、占領下にあるヨルダン川西岸地区でバスに発砲し、兵士6人(うち1人は重傷)と市民1人を負傷させた。イスラエル軍が発表した。
救助活動組織「マゲン・ダビド・アドム」は、銃弾を受けて負傷した2人はヘリコプターでハイファの病院に空輸搬送されたと発表した。
イスラエル軍は、ヨルダン川西岸地区の主要幹線道路で白昼の銃撃を行ったとみられるパレスチナ人2人を逮捕したと発表した。
容疑者らは車で現場から逃走したが、その車は銃撃事件の直後に炎上した。その様子はイスラエルメディアが放映した監視カメラの映像に写っていたようだ。容疑者らは、火を上げている車から降りた後、逮捕された。車の炎上の原因は不明だ。
ベニー・ガンツ国防相は「(イスラエルの治安部隊が)迅速かつプロフェッショナルな作戦行動で容疑者を捕まえた」と述べた。
銃撃事件が起きたのは、ヨルダン川西岸地区のヨルダン渓谷を貫く、南北に走る主要幹線道路「ルート90」。この道にはイスラエルの入植地とパレスチナの村や町が点在している。
イスラエルは1967年の中東戦争でヨルダン川西岸地区を占領し、同地区に多数の入植地を建設した。国際社会の大半は、入植地は違法であり、パレスチナとの和平の障害になっていると考えている。パレスチナは同地区を将来のパレスチナ国家の中心地にしようとしている。
AP