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COP27に先立って気候変動フォーラムがエジプトで開幕

フォーラム「環境と開発2022:シャルム・エル・シェイクCOP27への道」が、エジプト外務省の後援のもと、日曜日に開幕した。(Twitter:@Cop27P)
フォーラム「環境と開発2022:シャルム・エル・シェイクCOP27への道」が、エジプト外務省の後援のもと、日曜日に開幕した。(Twitter:@Cop27P)
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12 Sep 2022 04:09:30 GMT9
12 Sep 2022 04:09:30 GMT9
  • エジプト外務省が「環境と開発2022:シャルム・エル・シェイクCOP27への道」を開催

ゴブラン・ムハンマド

カイロ:日曜日、フォーラム「環境と開発2022:シャルム・エル・シェイクCOP27への道」が開幕した。同フォーラムは、外務省の後援のもと「アラブ水会議」が環境省と協力して主催する。

9月11日から13日までカイロで開催するフォーラムには、30カ国から政府高官や専門家が参加し、気候変動の影響とその対策を議論する。

アラブ連盟のアフマド・アブルゲイト事務総長は、来る2022年の国連気候変動会議について、アラブ地域が直面する問題を扱うまたとない機会であると強調した。そうした問題は気候変動への影響度は低くとも、アラブ地域がその影響を最も強く受けている問題であるという。

ゲイト氏は、COVID-19の大流行とそれに続くいくつかの危機のために、開発に影響を及ぼした、経済状況の悪化に世界が依然として苦しんでいると述べた。 

また、ロシアのウクライナ侵攻の開始は食料とエネルギーの市場に大きな影響を与えたと述べた。アラブ地域は、その需要についてロシアとウクライナの輸出に大きく依存している。

ゲイト氏は、食糧の安定供給を確保するには、水資源を改善し、従来の政策を回避するしかないと説明した。また、現在直面する課題に対処には負担を分かち合い、状況に関する情報を交換することにより、アラブ世界が協力する必要があると述べた。

アラブ水会議の議長であるマフムード・アブザイド氏は、世界各地で最近発生している警戒すべき干ばつや洪水に言及し、気候変動に対処することの重要性を強調した。

アブザイド氏は同じ発言の中で、「世界が今日直面している状況は、水が生命の最初の要素であること、世界が水を上手に利用してこなかったことを裏付けるものだ」とも述べた。

その後、同氏は水循環の乱れが気候変動に引き起こされていることを説明した。

また、「アフリカの角」が過去40年間で最悪の干ばつに直面しているなか、COP27に対し、水需要の増加などの課題に対する今後の対策を議論し、インフラ整備基金の設立を支援するよう呼びかけた。

エジプトのサーメハ・シュクリ外務大臣は、再生可能エネルギーへの移行がアラブ地域の優先事項になっていることをフォーラムの開会式で指摘した。

また、気候変動の影響に対応するプロジェクトに資金を提供し、途上国が変動に対応できるよう支援することの重要性を強調した。

エジプトのハニ・スワイレム水資源・灌漑大臣も同様の発言の中で、世界の多くの国が直面している異常気象の危険性と、それが水の環境に及ぼす悪影響について警鐘を鳴らした。 

また、持続可能な開発目標の達成に役立つかたちで、水に関する問題に取り組む政府の能力を強化する必要性を強調した。

フォーラムでは、すべてが気候変動の問題に関わる8つの主要テーマが議論される予定。つまり食料と水の安定、クリーンで再生可能なエネルギー、持続可能な開発、環境と生物多様性を保全する方法、二酸化炭素の排出抑制、持続可能な輸送などである。

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