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イエメンのフーシが、アラムコとサウジにある他の標的を攻撃したとの声明発表

国営石油会社アラムコはこの報告についてのコメントを拒否した。(AFP/file)
国営石油会社アラムコはこの報告についてのコメントを拒否した。(AFP/file)
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30 Jan 2020 04:01:37 GMT9
30 Jan 2020 04:01:37 GMT9
  • サウジアラビアは今のところ攻撃を確認していない
  • 標的にはジザンにあるアラムコの施設および2つの空港が含まれるという

ドバイ: イエメンでイランに同盟するフーシ運動は水曜日、アラムコの石油施設を含むサウジの標的に対しロケット弾発射およびドローンによる爆撃を行ったと述べた。同グループがこうした攻撃を主張したのは、4か月前に攻撃の停止を申し出て以来初めてとなる。

攻撃の正確な性質や時間に関する詳細はほとんど示されておらず、攻撃に関するサウジ当局からの確認は今のところ出されていない。

フーシが運営するAl Masirah TVが報じたコメントで、フーシのヤヒヤ・サリア軍事報道官は、空爆の激化に対する報復として、サウジアラビア内で過去1週間に15の「作戦」を実行したと述べた。

紅海沿岸のジザンにあるサウジアラムコの施設は、アブハとジザンの空港、ハミースム・シャイトの軍事基地などイエメンとの国境近くの他のターゲットとともに「多数のロケットとドローンによる」標的になった、と彼は別の声明で述べている。

国営石油会社アラムコはこの報告についてのコメントを拒否した。

フーシは、サウジ主導の軍事連合と5年近く戦ってきた。確認されれば、サウジアラビアに対するフーシによる攻撃は、連合軍がイエメンへの空爆を止めれば、ミサイルとドローンによる攻撃を停止すると同グループが発言した9月下旬以来、初めてとなる。

この報告が出された後、石油価格は高騰した。ブレント先物は、70セント(1.18%)上昇し、GMT13時48分現在 で1バレル60.21ドルとなり、米国WTIは47セント(0.88%)上昇し、1バレル53.95ドルとなった。

フーシは、サウジアラビアの石油施設に対する昨年9月14日の攻撃への関与を認めた後、サウジの標的への爆撃を停止することを申し出ていた。この攻撃により当初サウジアラビアの石油生産量は半減した。サウジ政府は、フーシの攻撃責任に関する主張を退けイランを非難したが、イランはそれを否定している。

ここ数ヶ月、多くの戦線で敵対行動は鎮静化していたが、1月19日に政府軍キャンプへのミサイル攻撃により100人以上が殺害されて以来、イエメンのフーシが支配する首都サナア東部の前線で戦闘が激化している。

国連のイエメン担当特使マーティン・グリフィス氏は先週、軍の活動、空爆、ミサイルおよびドローンによる攻撃の増大を非難し、これはディエスカレーションおよび信頼醸成の進展を危うくするものであると述べている。

イエメンは、フーシ運動が2014年後半にアブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領の政府を首都から追放して以来、5年近くも紛争が続いている。サウジ主導の軍事連合は、彼を回復するために2015年に介入を行った。

国連は戦争を終わらせるため政治交渉の再開に努めており、これとは別に、サウジ政府は9月下旬以来、ディエスカレーションについてフーシとの非公式会談を開催していた。

ロイター通信

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