Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • レバノンの危機に「深刻な懸念」:EU大使ら

レバノンの危機に「深刻な懸念」:EU大使ら

前週の銀行強盗に関与した2人の釈放を求め、司法宮殿の外に集まりスローガンを唱える抗議者たち。2022年9月19日、レバノンの首都ベイルート。(AFP)
前週の銀行強盗に関与した2人の釈放を求め、司法宮殿の外に集まりスローガンを唱える抗議者たち。2022年9月19日、レバノンの首都ベイルート。(AFP)
Short Url:
21 Sep 2022 03:09:56 GMT9
21 Sep 2022 03:09:56 GMT9
  • サウジアラビアはレバノンの安定を維持し憲法を遵守したいと考えている:大使

ナジャ・フーサリ

ベイルート:EU加盟諸国の駐レバノン大使らは火曜日、ミシェル・アウン大統領に対し、国内で深まる経済危機に「深刻かつ高まる懸念」を抱いていると伝えた。

ラルフ・タラフ駐レバノンEU大使はアウン大統領との会談の中で、この状況の解決に必要な改革を直ちに実施するよう求めた。

タラフ大使は次のようにツイートした。「本日、ベイルートに駐在する我々EU大使およびEU加盟国大使は、スイスとノルウェーの大使と共に、アウン大統領と会談し、レバノンの現状に対して深刻かつ高まる懸念を抱いていることを表明した」

「大統領に対し、レバノンが約束した重要な経済・金融・財政改革の実行への支援と積極的な貢献に全力を尽くすよう求めた」

「レバノンの現状は困難なものだが、即座の措置(…)が実施される必要がある。今こそ行動の時だ。EUとその加盟国は、この重大な時期に、健全な経済復興計画とIMF(国際通貨基金)プログラムの実施という観点から、政治的・財政的にレバノンを支援する用意があることに変わりはない」

アウン大統領ら政治家は月曜日、大統領が空位になった際にナジーブ・ミカティ首相の暫定政府が国政を引き継ぐことを拒否する意向を改めて示した。同首相の政府が非合法的であると考えていることがその理由であるとしている。

大統領府によると、同大統領はEU大使らに対し、大統領空位の際に大統領の権限を引き継ぐことができる合法的な政府の発足に向けて取り組んでおり、経済改革の実施のためにできることは全て行っていると述べた。

一方、ワリド・ブハリ駐レバノン・サウジ大使はここ数日、レバノンの政治家と相次いで会合を行っている。同大使は次のように述べた。「サウジアラビアは、レバノンの安定を維持し、ターイフ合意(レバノンにおける内戦終結と政治的安定の回復のための基礎を提供すべく1989年に締結)とレバノン憲法を遵守したいと考えている」

ブハリ大使は、大統領選挙を前にした政治ツアーの一環として、月曜日には進歩社会党の党首ワリード・ジュンブラート氏と、火曜日にはレバノン軍団の党首サミール・ジャアジャア氏と会談した。

ジュンブラート氏は次のように述べた。「多くの問題を話し合ったが、ブハリ大使が強調したのは、サウジアラビアが歴史的にレバノンの安定、ターイフ合意、憲法に対する意欲を持っていることと、我々レバノン人が憲法上の期限を尊重し大統領を選出すべきだということだ」

ジャアジャア氏は次のように述べた。「国内および地域の問題を話し合ったが、レバノンの危機が中心で、今度の選挙についても話した」

「サウジアラビアはレバノンのための大規模な支援パッケージを用意しているとのことだった。信頼できる大統領、首相、政府を選ぶことが条件だという。財政的・政治的腐敗に関与しているレバノン当局者とは取引しないというのがサウジアラビアの意向だからだ」

ダル・アル・ファトワの関係者がアラブニュースに語ったところでは、レバノンのスンニ派コミュニティーの精神的権威が土曜日にスンニ派議員の会合を開く予定だという。国会の27人のスンニ派議員のうち、これまでに改革派のハリメ・カアクール氏と独立系のオサマ・サアド氏の2人が招待を断っている。

「5月の国会選挙での勝利以来、様々な政治的志向を持つスンニ派議員が初めて一堂に会する会合となる」とこの関係者は述べた。

火曜日、レバノンポンドは過去最安値を記録した。銀行は連日休業の2日目に入り、物価、特に燃料価格が高騰している。

IMFの中東担当ミッションチーフのエルネスト・ラミレス・リゴ氏が率いる代表団は、国会のナビーフ・ビッリー議長と会談した。同議長のメディア事務所によると、両者はレバノンとIMFの対話の各段階について、また国会が成立させる法律について話し合った。

ビッリー議長は代表団に対し、「国会は、改革法案に関して国会に求められることを遂行するための取り組みを強化すること、この点において行政当局と協力すること、預金者の権利を守ること、以上を決意している」と述べた。

IMF代表団との会談後、アミン・サラム暫定経済相は次のように述べた。「IMFが要請する改革法案について話し合った。具体的には、資本規制法、銀行秘密保持法、銀行再建法、2022年度予算だ」

「IMFからは、これらの法律を緊急に承認すべきだという非常に明確なメッセージが伝えられた。そうしなければ、IMFとの最終合意に向けて進むことができないだろう」

サラム経済相はAP通信に対し、「政治的意志」があるのであれば、大きく遅れているが緊急に必要とされている救済のためにIMFが要求する主要な改革を来月末までに承認することをレバノンは望んでいると述べた。

「IMFと世界銀行は、レバノンが食料安全保障を実現するためには特別な支援が必要だと考えている。我々は世界銀行の年次総会において食料安全保障分野でレバノンを支援する必要性について演説する予定だ」

特に人気
オススメ

return to top