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イラン、「スペースタグ」テスト機を軌道外に発射

イランの地方部セムナーン州にあるイマーム・ホメイニ宇宙センターで発射台に載せられたロケット。(File/AFP)
イランの地方部セムナーン州にあるイマーム・ホメイニ宇宙センターで発射台に載せられたロケット。(File/AFP)
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05 Oct 2022 11:10:54 GMT9
05 Oct 2022 11:10:54 GMT9
  • 小型テスト機「サーマン」はイランの宇宙研究センターが開発した
  • イランは長年、あくまでも平和的目的のためだと主張しながら宇宙開発を進めてきた

テヘラン:イラン国営メディアは火曜日、衛星の軌道を変えることのできる小型の宇宙船、スペースタグを発射したと発表した。

国営テレビによると、小型テスト機「サーマン」はイランの宇宙研究センターが開発し、月曜日に防衛省によって発射された。

イラン宇宙機関の長官、ハサン・サラリエフ氏は国営テレビに、当局は「近い将来、スペースタグ本機を実際にテストすることを望んでいる」と語った。スペースタグにより、人工衛星を一つの軌道から別の軌道へ移動させることができる。

イランは長年、あくまでも平和的目的のためだと主張しながら宇宙開発を進めてきた。イランには民間・軍事それぞれの宇宙計画があるが、アメリカはこれが弾道ミサイル計画を推進するために利用される恐れがあるとしてきた。

6月に、イラン政府は固体燃料ロケットを宇宙に発射し、8月にはロシアのロケットによるイランの人工衛星「ハイヤーム」発射が成功して軌道に乗った。この衛星は11世紀から12世紀のペルシアの科学者、オマール・ハイヤームにちなんで名づけられた。

もっとも、イランでは近年、宇宙開発関連の事故が相次ぎ、人工衛星発射にも失敗している。

イランの準国軍である革命防衛隊は2020年4月、人工衛星を発射して軌道に乗せ、これにより革命防衛隊も宇宙プログラムを秘密裏に進めていたことが明らかになった。革命防衛隊はイラン正規軍と相似の構造を独自に持ち、活動している。

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