
アラブニュース
エルサレム:イスラエル軍は、東エルサレムの検問所で兵士1人が殺害された襲撃事件の背後にいる犯人を捜索している。
日曜日、占領下ヨルダン川西岸地区でのイスラエルによる攻撃で10代のパレスチナ人の若者2人が射殺された数時間後に当局が伝えた。
イスラエル軍は、「銃撃事件により兵士1人が重傷を負った結果死亡」したと発表。警察によれば、この事件はパレスチナのシュアファト難民キャンプに近いイスラエルに併合された東エルサレムの検問所で発生した。
もう1人のイスラエル人が「重傷」を負っており、さらに国籍不明の3人目の人物がこの事件で「榴散弾」に襲われた。
救護団体のマーゲン・ダビド公社(MADA)によれば、警察はこのように発表しており、また同団体は、銃撃による犠牲者はいずれも20代だったと伝えている。
警察は検問所付近を封鎖し、数十人の警官が東エルサレムの出入口に配備された。
一方、パレスチナ赤新月社は、救護団の難民キャンプに入りが妨害されていると伝えた。
イスラエルのヤイール・ラピード首相は、この銃撃事件を「深刻な」攻撃だと述べた。
「今夜、私の心は負傷者とその家族とともにあります。
我々がテロに屈することはない。我々は強く、この困難な夜もそれは変わらない」。
彼は声明でこう述べた。
土曜日には、占領下のヨルダン川西岸地区北部、発火点であるジェニンでのイスラエル軍による作戦で、パレスチナ人の 10 代の若者2人が射殺されていた。
パレスチナの保健省は、イスラエル軍がジェニンで逮捕を実行した際、「そこで2人の市民が占領者(イスラエル人)の銃弾の犠牲になった」ことを発表した。
この他に11人が負傷した。
パレスチナ保健省によって発表された犠牲者の名前は、アフマド・ダラグメさん(16)と 、マフムード・アススーさん(18)だ。
イスラエル軍は、25 歳のパレスチナ人を拘留するため土曜日に部隊がジェニンに入ったと述べた。
軍によればこの人物はイスラム聖戦グループのメンバーで、同地域の部隊に向けて銃撃をを行った疑いがあるとのことだ。
「活動中に、数十人のパレスチナ人がイスラエル国防軍の兵士に爆発物や火炎瓶を投げつけてきたため、彼らに対して発砲が行われた」。
軍は声明でこのように伝え、兵士は「武装した容疑者」に向けて発砲したと付け加えた。
土曜日の事件は、パレスチナの過激派を標的にイスラエル軍が頻繁に実行し、しばしば犠牲者を出している一連の襲撃事件の最新のものであり、これらの事件によりパレスチナの戦闘員、民間人の双方から数十人の死者が出ている。
ジェニンで最新の死者が出たことを受けて、パレスチナの大統領はアメリカ政府に対し「パレスチナ人に対する全面戦争を止めさせるため、イスラエルに深刻な圧力をかける」よう求めた。
パレスチナの報道機関(WAFA)が発表した声明の中で、マフムード・アッバース大統領の広報官ナビール・アブー・ルデイネ氏は、イスラエルの行動は「問題を爆発に向かわせ、後戻りができない地点へと向かわせる。
これはすべての人にとって壊滅的な結果をもたらすだろう」と述べた。
同機関はまた、ジェニンの襲撃中にイスラエル軍がジャーナリストに対し直接発砲したと報じた。
水曜日、ヨルダン川西岸の街ナブルス近郊で AFPのジャーナリストが目撃した軍事作戦について取材中に、記者2 人が負傷し、パレスチナ人 1 人が死亡した。
3 月には、アメリカ国籍のパレスチナ人ジャーナリスト、シリーン・アブアクラさんが、ジェニンでのイスラエルの襲撃を取材中に射殺された。
保健省によれば、土曜日ジェニンで発生した暴力は、別の10代のパレスチナ人2 人がイスラエル軍に射殺された翌日に発生した。
14 歳のアデル・ダウードさんは、ヨルダン川西岸地区北部で殺害され、17 歳のマディ・ラダドウェさんは、ラマッラーの近くで殺害された。
「東エルサレムを含む占領下のヨルダン川西岸地区でのパレスチナ人とイスラエル治安部隊との武力衝突の増加を含め、治安状態の悪化に警戒している」。
国連中東和平プロセスの特別コーディネーター、トル・ウェンズランド氏が声明の中で述べた。
イスラエルは 1967 年の六日戦争以降、ヨルダン川西岸地区を占領しており、現在、約 475,000 人のイスラエル人が、国際社会の大部分が違法と見なす領土の中の入植地で暮らしている。
彼らは、ヨルダン川西岸地区の様々な地域に住み、イスラエルの軍事支配下または限定的なパレスチナ政府の支配下にある約 280 万人のパレスチナ人と共に生きている。