
テヘラン:10月25日火曜日、イランのイスラム革命防衛隊の隊員2人が、南東部の都市ザーヘダーンで身元不明の銃撃犯により殺害されたとタスニム通信が報じた。
タスニム通信によると、「スィスターン・バルーチェスターン州の革命防衛隊のメンバー、メフディ・モラシャニ大佐とジャヴァド・キハ大佐は身元不明の襲撃者により、ザーヘダーン市で射殺された」
イラン当局はこの事件に関わった人物を捜査中であるとしながらも、タスニム通信は詳細を明らかにしていない。
パキスタンとの国境沿いにあるスィスターン・バルーチェスターン州の州都ザーヘダーンでは、今回の事件の1か月弱前に、数十人の死者を出す衝突が起きていた。
国営メディアは9月30日の金曜礼拝に続いて起きた騒動は「過激派」による州都警察署への襲撃だとしている。
だが、地元の宗教指導者は警察官が10代の少女をレイプしたとされる件を機に地域社会は「怒りに火が付いた」状態だとかねてから警告しており、9月30日の騒動についても治安部隊が「一般市民」に発砲し、武器を所持していた一人の男性が応戦したのだと説明している。
ソーシャルメディアに投稿された動画では、21日金曜日、数百人がザーヘダーンの通りに出て、反政権のスローガンを叫んだ。
このデモの後、警察は57名の「暴徒」の逮捕を報告したと、国営メディアIRNAは伝えている。
イランではイスラム教シーア派が多数派であるが、ザーヘダーンはスンニ派が住民の過半数を占める数少ない都市の一つである。
貧困にあえぐスィスターン・バルーチェスターン州は、アフガニスタンとも国境を接しており、少数民族バローチ人やイスラム教スンニ派の過激派組織のみならず、ドラッグを密輸するギャングとの間でも衝突が絶えない。
AFP