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黒海への攻撃に関してロシアがウクライナを非難した数日後、キーウで爆発が起きる

31日にキーウが攻撃される前に、ロシアは、海の安全回廊を経由した重要な穀物輸送を可能にする画期的な合意から離脱していた。(資料写真/AFP)
31日にキーウが攻撃される前に、ロシアは、海の安全回廊を経由した重要な穀物輸送を可能にする画期的な合意から離脱していた。(資料写真/AFP)
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31 Oct 2022 10:10:46 GMT9
31 Oct 2022 10:10:46 GMT9
  • ウクライナの首都キーウで少なくとも5回の爆発音が聞こえた
  • キーウは既に10月10日、17日に無人機攻撃を受けていた

ウクライナ、キーウ:31日、複数の爆発がキエフを揺らした。数日前にロシアは、黒海で行われたクリミアの艦隊への無人機攻撃に関してウクライナを非難していた。

ウクライナの首都キーウで午前8時(GMT6時)からの20分間に少なくとも5回の爆発音が聞こえた。AFPの記者が伝えた。

キーウは既に10月10日、17日に無人機攻撃を受けていた。

31日の爆発の後、ビタリ・クリチコ市長はメッセージアプリのテレグラムで、ロシアによる攻撃で、市内の一部で停電や断水が発生していると明らかにした。

31日にキーウが攻撃される前に、ロシアは、海の安全回廊を経由した重要な穀物輸送を可能にする画期的な合意から離脱していた。

トルコと国連が仲介し、交戦中のロシアとウクライナが7月に署名した穀物輸出合意は、この戦争が引き起こした世界的な食糧危機を緩和するには不可欠だ。

「40トンの穀物を積んだばら積み貨物船が今日、ウクライナの港を出港するはずだった」とオレクサンドル・クブラコフ・インフラ相はツイートした。

「飢餓の危機に瀕しているエチオピアの人々に送る食料だった。しかし、ロシアが『穀物回廊』を封鎖したせいで輸出できない」と同相は批判した。

この合意によって一本の回廊が設置された。船舶はその回廊を通って、検査を受けるためにイスタンブールに行くことができた。既に900万トン以上のウクライナ産穀物が輸出されており、合意は11月19日に更新されることになっていた。
しかしロシアは29日、黒海艦隊が受けた「大規模な」無人機攻撃に関してウクライナを非難した後、この合意から離脱すると発表した。ウクライナは「うその口実」だと主張した。

ジョー・バイデン米大統領はこの動きを「まったくもって言語道断」と非難し、アントニー・ブリンケン国務長官は「(ロシアは)食料を武器として使っている」と批判した。

ロシア国防省は30日、攻撃用ドローンには「カナダ製の航行モジュール」が搭載されており、「ドローンは『穀物回廊』の安全地帯の中を移動していた」と主張した。

アントニオ・グテーレス国連事務総長は30日、この状況に対する「深い懸念」を表明した。国連事務総長報道官が明らかにした。グテーレス氏は、「この問題に集中するため」、アルジェで開かれるアラブ連盟首脳会議への出発を1日遅らせた。

EUは30日、ロシアに「決定を取り消す」よう求めた。

この合意に基づいて物流を調整するセンターは声明で、30日に安全回廊を通過する輸送手段がないと発表した。

「10月30日に発着する船舶の移動に関して、合意に至っていない。発着する船舶が10隻以上、回廊に入るのを待っている」と同センターは発表した。

トルコ国防省は30日夜、「この期間中」船がウクライナから出ることはないが、トルコは「今日と明日」イスタンブールで、ウクライナ産穀物を運ぶ船の検査を続ける予定だと発表した。

同省はまた、「ロシアはトルコに中止を正式に通知したが、イスタンブールにある調整センターにはロシア人職員が残っている」と発表した。

イスタンブールにある共同調整センター(JCC)は30日夜、ロシアも穀物検査への参加を中止したと発表した。

JCCを調整する国連は声明で「30日に、荷物を積んだ97隻の船がイスタンブール沖で通航を待っている」と発表し、31日に約12隻の船に対して「海の人道回廊」を再開することを提案していると補足した。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、夜に行った演説で「200万トン以上の食料」が海の上にあるが、ロシアの行動のせいで立ち往生していると述べた。

「大規模な飢饉の脅威をアフリカとアジアに再び与えようというロシアの意図が明らかに見て取れる」と同氏は付け加えた。

ロシアに併合されたクリミアにあるセバストポリは、この数カ月、何度も標的にされているが、黒海艦隊の司令部と、ウクライナで作戦を行うための物流拠点としての役割を担っている。

ロシア軍は、29日早朝セバストポリが攻撃されたが、空撮用ドローン9機と海上用ドローン7機を「破壊」したと主張した。

ウクライナ南部の都市オチャコフに拠点を置く英国の「専門家」が、ウクライナが攻撃を実行するための準備と訓練を支援した、とロシア軍は主張した。

最も友好的でない西側諸国の一つと見なしている英国を名指しして、ロシアは、同じ英国の部隊が先月、海底パイプライン「ノルドストリーム」の爆破に関与したと主張した。

英国は「ロシア国防省はとんでもない虚偽の主張を広めることに頼っている」と批判し、両方の主張に強く反論した。

ロシア軍は、クリミアの基地で標的にされた船舶は穀物輸出合意に関与していたと主張した。

ロシアは最近、西側諸国の制裁で自国の穀物輸出が苦しくなっているとして、その合意を批判していた。

ロシアに任命されたセバストポリのミハイル・ラズボザエフ市長は、29日の無人機攻撃はクリミア半島が経験した「最も大規模な」攻撃だと述べた。

2014年にロシアに併合されたクリミアへの攻撃は最近増加している。ウクライナがロシアに支配されている領土を取り戻すために南部で反転攻勢を仕掛けているからだ。

10月上旬には、クリミアとロシア本土を結ぶロシアの重要な橋が爆破され損傷を受けた。ウラジーミル・プーチン大統領はウクライナの仕業だと非難した。

ウクライナは30日、南部にいるウクライナ軍は「さらなる攻撃行動の条件を作り出すため、拠点を維持し、敵を攻撃している」と発表した。

クリミアのすぐ北にあるヘルソンでは、ロシアが設置した当局が、この都市を要塞化し、不可避の攻撃に備えると宣言している。

AFP

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