
ドバイ:2022年10月31日月曜、イラン政府が、テヘランでの暴動で起訴された約1000人の公判を開くと、半国営通信社が報じた。
マフサ・アミニさんが警察に拘束され亡くなった事件に端を発し、6週間に渡り続いている抗議デモを、当局が鎮圧しようとする動きを強めている。
1979年の革命以降、最大規模となるイランの政治指導部の聖職者らに対する抗議行動は、警告が強められているにもかかわらず、現在も続いている。
革命防衛隊は2022年10月29日土曜、デモ参加者に通りから離れるよう、強く言い放った。
イラン指導者らは抗議活動を、アメリカやイスラエルなどの敵による陰謀だと述べた。
抗議活動には様々な社会的地位の人々が参加しており、頭髪を覆うためのスカーフを振り回したり燃やすなどして抗議を示す学生や女性たちがその中心となっている。
半国営のタスニム通信は、テヘラン州裁判長の言葉を引用し「最近の事件で、治安部隊への暴行、殺人、公共物への放火などの破壊行為を行った」約1000人の裁判が革命裁判所で行われると報じた。裁判は今週、公開で行われるという。
イラン当局は、抗議デモを鎮めるために、致命的な弾圧を続けている。人権活動家通信(HRANA)は2022年10月29日土曜日、未成年者44人を含む283人の抗議者が衝突で死亡したと発表した。また、治安部隊の隊員34人も死亡した。
アミニさんは「(ヒジャブの)不適切な着用」を理由に逮捕され、2022年9月16日にイラン道徳警察の拘束下で死亡した。