
ベイルート: レバノンは、たとえベンヤミン・ネタニヤフ首相がイスラエルの首相に復帰したとしても、イスラエルとの海上国境協定が簡単に撤回されることはないとの「アメリカの保証」を取り付け済みだとレバノン政府の首席交渉官が水曜日に述べた。
イスラエルとレバノンは先月、米国の仲介で海上国境協定を結んだ。公的に戦争状態にある両国の貴重な海上ガス田が開放されることになる。
水曜日に政権に復帰する可能性があるタカ派のネタニヤフ元イスラエル首相はこの協定に断固として反対で、「違法な策略」だと断じており、自身が政権復帰した場合はその協定に縛られるつもりはないと警告している。
レバノンの交渉担当者のエリアス・ボウ・サーブ氏は「我々は、この合意が簡単に取り消されることはないという十分なアメリカの保証を取り付けてある」と述べた。
もしネタニヤフ氏が協定から離脱したいということであれば「彼は米国との合意を撤回することになるでしょう」とボウ・サーブ氏はAFPに語り、イスラエルとレバノンがそれぞれ米国と別々に協定を結んでいることに言及した。
同氏は「いかなる政党による合意の撤回も両国に大きな影響を与えることになる」と米政府が警告を発していると述べた。
「ネタニヤフ氏がこの合意を撤回したいと発言するということは、国際社会と真っ向からぶつかるということです」とボウ・サーブ氏は続けた。
ネタニヤフ氏はこの協定を「屈服協定」と呼んでいるが火曜日のイスラエル選挙以降、この協定についての発言はない。
当初の結果では同氏の極右政党との連合が僅差でリードしていた。
米国のジョー・バイデン大統領はこの「歴史的」な合意を歓迎していた。これは西側諸国が新しいエネルギー生産を開放し、ロシアからの供給削減に対する脆弱性を減らすことを切望しているからだ。
AFP