• ネタニヤフ首相のリクード党は、宗教シオニズムおよび超正統派の宗教政党二党とともに、64議席の過半数を獲得した

エルサレム：イスラエル首相は6日日曜、超国家主義の極右政党による支援を受けたベンヤミン・ネタニヤフ前首相に国政選挙で破れた後、国民の結束を訴えた。

まもなく退陣するヤイール・ラピード首相は、暗殺されたイツハク・ラビン首相の追悼式典において、イスラエルでは2019年以降5回目となる苦い選挙の後、同国を悩ましている深い分裂に警告を発した。

ラピード首相は、党幹部らが反アラブ、反LGBTQ的発言を繰り返している過激派政党である宗教シオニズムを標的にしているようであった。宗教シオニズムは議会第三党へと浮上し、ネタニヤフ政権において重要な役割を果たすと見られている。

ラピード首相は、先週の選挙後初となる公的発言の場において、「『我々と彼ら（味方か敵か）』は存在しません。『我々』しかないのです」と述べた。「イスラエル国民の絶対的多数は、法の支配、民主的価値、そして相互の尊重を信じています」。

彼は、「絶対的多数派のイスラエル人は、我々を団結させるユダヤ教を求めています。政治的な道具としてのユダヤ教や、暴力を是認するユダヤ教は絶対に求めていません」と付け加えた。

先週火曜日（11月1日）の選挙において、ネタニヤフ首相のリクード党は、宗教シオニズムおよび超正統派の宗教政党二党とともに議会120議席のうち64議席の多数を占めた。彼らは今後数週間のうちに新たな政権与党をまとめると見られている。

退陣するラピード氏の連合政権は、イスラエル政府に参画する初のアラブ系政党を含む多様な政党の集まりであったが、51議席を獲得するにとどまった。

今回の選挙は、過去4回の選挙同様、汚職容疑に直面するネタニヤフ首相の統治者としての適性に焦点が絞られた。

宗教シオニズムは新たな改革の推進を約束している。これは、イスラエルの司法部門を弱体化させる可能性があり、ネタニヤフ首相に免責を与え、その刑事責任を消滅させる可能性があるものだ。批評家らは、当該改革はイスラエルの民主主義制度に大きな打撃を与えるであろうと語っている。

宗教シオニズムはまた、パレスチナ国民およびイスラエル自身の少数派パレスチナ人に対して強硬路線を推進している。

ラピード首相は、イスラエル国立墓地で開かれた式典で、「イスラエル国民の絶対多数は、自分の生活を憎しみに支配されることを望んでいません」と述べた。「我々は今、この瞬間に、この国の向かう先を決断しなければなりません」

この式典にネタニヤフ氏は出席しなかった。だが後に、ネタニヤフ氏は国会において、選挙後の「今こそ塹壕から抜け出し、一緒に働く方法を知る時です」と述べた。

宗教シオニズムの幹部であるベザレル・スモトリッチ氏は、彼の支持者が、彼自身「恐ろしい」行為と表現するラビン殺害を支持しているとされ、不当に「悪魔化」されていると訴えた。

スモトリッチ氏の選挙協力者であるイタマール・ベングビル氏は、暗殺の数週間前、ラビン氏の車から引き抜いたボンネットマスコットを掲げたことで有名である。現在は内閣の上級職に就いているベングビル氏は、当時、「我々は、このエンブレムを手に入れたように、ラビン氏も手に入れることができる」と語っている。

ラビン氏は1995年11月4日、パレスチナ人との和平に向けた取り組みに反対するユダヤ人過激派によって殺害された。

AP