
サイード・アル・バタティ
アル・ムカッラー:2022年11月11日金曜、フーシ派のミサイルが、ラヒジュ県の村を攻撃し、イエメン軍兵士4人と民間人2人が死亡した。
フーシ派民兵は同県内外の政府管理下にある地域に対する攻撃を激化させている。
現地の軍当局者がアラブニュースの取材に対し語ったところによると、フーシ派が発射した誘導ミサイルが、ラヒジュ県北部のQadash村で隊員や住民らを乗せた軍用車両を攻撃し、兵士4人、民間人2人の計6人が死亡、多くの負傷者が出たという。
この攻撃により、南部の分離独立派の兵士たちが同県のフーシ派が支配するエリアを激しく爆撃して反撃した。
ラヒジュ県ではまた、2022年11月12日土曜、係争中のTur Al-Bahah地区で、イエメン政府軍人がフーシ派兵らとの小競り合いの末、殺害された。
現地当局と報道によると、Tur Al-Bahah地区のHayfanでフーシ派民兵らが領土を手に入れようと分離独立派軍人らを襲い、フーシ派民兵が攻撃をやめるまで暴力が続いたという。
国連が仲介した休戦協定が2022年10月初旬に失効して以来、イエメン全土で小競り合いが発生し、数十人の民間人や戦闘員らが殺害された。
停戦は2022年4月2日に開始し、イエメン全土で暴力が大幅に減少、燃料船がホデイダ港に入港できるようになり、何千人ものイエメン人がサヌアから商業飛行することも可能になっていた。
しかし、フーシ派は停戦の延長を拒否、また、フーシ派が支配する地域の公務員らに対する給料の支払いも拒否した。
また、イエメン第3の都市タイズの包囲を部分的に解放する提案も拒んでいる。
2022年11月11日金曜、フーシ派は政府管理下の石油施設への攻撃を止めるようにとの国際社会からの要求を無視し、イエメンの石油を海外へ輸送する石油タンカーに対する脅威を繰り返した。
副フーシ派外務大臣Hussein Al-Azzi氏は、フーシ派による石油インフラの攻撃、イエメン政府が石油輸出の収益を共有することに同意するまで攻撃を続けるといった脅しをやめるよう求めたアメリカ、イギリス、フランスの外交官らを非難した。
同氏は「我々フーシ派は、民衆の資産を守り、窃盗や略奪が完全に無くなるまで諦めない」と述べた。
イエメン政府はフーシ派がハドラマウトとシャブワの2カ所の給油港にドローン攻撃を仕掛けたことを受け、先月、フーシ派をテロリスト集団である宣言し、国際社会もこれに続くよう求めた。
フーシ派は、ハドラマウト県のアル・ムカッラーや、シャブワ県のカナなどにある商業港に無人機によるさらなる攻撃を行った。