
タリック・アリアーマド、ダボス
元アラブ連盟のトップは火曜日、中東の若者たちが「好ましくない政府」に対抗し、引き続きこの地域における変革の原動力となっている、と語った。
ダボスで開催された世界経済フォーラムで、2001年〜2011年までアラブ連盟の事務局長を務めたアムル・ムーサ氏はアラブニュースに対し、中東は今後5年間で大きな変革を遂げるであろうと述べた。
その変革は、「若者と彼らの強い願望、21世紀という時代、そして一連の蜂起の結果として起きた変化が追い風となって」起こるだろうと同氏は述べている。
過去3ヶ月間にわたり、中東地域では主にイラクとレバノンで若者たちを中心とする抗議活動が起きており、デモ参加者は、政府高官らに対抗し、行政サービスの改善と宗派による派閥政治システムに終止符を打つことを要求している。またイランでも聖職者主導の政治体制に反対する大規模なデモが行われており、スーダンとアルジェリアでは、昨年、大規模な抗議行動によって権威主義的な支配者による長期政権に終止符が打たれている。
「悪政に対する市民の不満が背景となって、好ましくない政府に対する蜂起や革命が起きているのです。」と、1991年〜2001年までエジプトの外務大臣も務めていたムッサ氏は述べている。「また、変化を望む強い願望もその背景にあり、21世紀のこの時代に、若者は非常に多くの新しいこと、つまり政治的・社会的な運動、行動、変化を熱望しており、またこれらは非常に正当な願望でもあるのです」。
「まだ道半ばですが、中東は変化の真っ只中にいるのです」。
ムーサ氏は、アラブの春の蜂起が中東を揺るがし、チュニジア、エジプト、イエメンの政府を崩壊させ、シリアとリビアで内紛が勃発するなか、アラブ連盟事務局長を退任している。
10月以降、イラクでは、デモ隊への治安部隊の強硬な対応により、約460人が死亡し、25,000人が負傷している。レバノンでは、週末に頂点に達した暴動で3人が死亡し、数百人が負傷している。