• イランがウクライナで使用された武器をロシアに供給したことを巡り、27カ国は無人機メーカー8社と空軍司令官をブラックリストに登録した

ブリュッセル：EUは12月12日月曜日、デモに関連したイラン政府による2度目の死刑執行が非難される中、デモ隊への弾圧を理由に、イランの国営放送局、陸軍長官、革命防衛隊司令官に対して制裁を科した。

イランがウクライナで使用された武器をロシアに供給したことを巡り、27カ国はさらに、無人機メーカー8社と空軍司令官をブラックリストに登録した。

EUのジョゼップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表は、「私たちは、デモ参加者に対する継続的な弾圧の責任者を標的にしています」と述べた。

「また、イラン政府のロシアへの支援や、イランの無人機のロシアへの引き渡しへの対応もあります」

EUの新たな制裁措置には、抑留者の強制的な自白を放送したとして、イラン・イスラム共和国放送（IRIB）とそのディレクター、テレビのニュース番組の責任者兼キャスターが含まれている。

アブドルラヒム・ムサビ陸軍最高司令官、内務副大臣、革命防衛隊の地方司令官らが資産凍結とビザ発給停止に追い込まれた。

強硬派の聖職者セイイェド・モハマド・ハタミ氏は、死刑を要求するなどデモ参加者への暴行行為を扇動したとしてリストに掲載された。

今回の制裁は、女性に対する厳格なヒジャブの服装規定違反の疑いで道徳警察に逮捕され、9月に死亡した、イランのクルド人女性マフサ・アミニ氏の死を巡る抗議運動に対するイラン当局の弾圧を対象としたもので、EUによる3回目の制裁となった。

EUの新たな制裁措置により、対象となる人物は合計で60名を超えることとなる。

この措置は、イランが国際的な非難を無視して、数カ月にわたって同国を揺るがしているデモに関連して2人目となる男性を12日月曜日に処刑したことを受けたものである。

ボレル氏は、EUは「デモ参加者を弾圧するための道具として死刑を行使することは容認できない」と考えていると述べた。

ドイツのアンナレナ・バーボック外相は、処刑はデモをやめるよう人々を威嚇するための「見え透いた試み」だと述べた。

さらにEUは、ロシアがウクライナのエネルギーインフラを攻撃するために使用した神風ドローンの供給についてイランを非難した。

EUはさらに、イランの空軍長官、革命防衛隊の上級司令官、無人機の製造に携わる組織など、8名の関係者・団体にブラックリストを拡充した。

EUは2015年のイラン核合意を復活させるための後押しを仲介しているため、イラン政府への対応をめぐって微妙な均衡をとる措置に直面している。

しかし、イランと米国を協定に復帰させるためのこうした努力は、ほとんど行き詰まっている。

AFP