
アラブニュース
アンマン:サウジアラビアはイラクが自国の安定と主権を守るのを支援するとともに、文明・科学・知識の揺籃の地としての同国の歴史的地位の回復に尽力している。サウジの外相であるファイサル・ビン・ファルハーン王子が20日に述べた。
このコメントはヨルダンで開催されたバグダッド協力パートナーシップ会議でなされたものだ。中東および欧州から指導者らが集まったこの会議では、イラクの安全と安定を支えることに焦点が当てられた。
サウジ通信によると、この会議への代表団を率いたファイサル王子はスピーチを行い、イラクおよびムハンマド・シア・アル・スダニ首相が逆境に立ち向かう中で示している政治的意志を称賛した。
王子は、サウジはイラク領土における「いかなる攻撃的手段も拒否する」とともに、同国内のテロや過激主義との闘いに尽力していると述べた。
また、サウジはイラクの経済・開発の進展の支援において「努力を惜しまない」としたうえで、同国の繁栄は「地域全体の繁栄と結び付いている」と述べた。
続けて、サウジはサウジ・イラク調整協議会の後援のもとで共同行動計画の策定することに加え、イラク政府と連携して再生可能エネルギー・クリーンエネルギー、海水淡水化、農業における投資機会を促進することに取り組んでいると述べた。
さらに、両国はOPECおよびOPECプラスを通して世界の石油市場を安定化する努力においても協力していると付け加えた。
一方、サウジアラビアのサウジ・グリーン・イニシアティブと中東グリーン・イニシアティブ、そしてイラクのグリーンベルト・プロジェクトは、二国間関係を強化するうえで引き続き重要な協力分野であり続けると述べた。
ヨルダンのアブドッラー2世国王は、この第2回バグダッド協力パートナーシップ会議は地域が安全保障・政治の危機だけでなく食料・水・健康・エネルギー安全保障上の課題に直面する中での開催となったと述べた。
イラクのアル・スダニ首相は、インフラ相互依存、経済統合、相互投資を通して出席国間のパートナーシップの絆を強化することが優先事項だと述べた。
ヨルダンのアイマン・サファディ外相は、第3回会議は来年エジプトで開催されると発表した。