フランチェスコ・ボンガラ
ローマ:イタリア上院外交防衛委員会は20日、イランに対し、女性の権利を尊重し、平和的なデモ参加者への弾圧を停止するよう求める決議案を全会一致で承認した。
この決議は、委員会議長のステファニア・クラキシ上院議員によって提案された。「私の提案は、全政党から全面的な支持を得ました」と同氏はアラブニュースに語る。
「これは、マフサ・アミニさんの死後、イラン政権が行ってきた蛮行を、イタリア議会が全会一致で非難していることを明確に表しています」
22歳のマフサ・アミニさんは、ヒジャブを適切に着用していなかったとして、9月にイランの道徳警察に拘束され、死亡した。
この決議で、イタリア政府は「抑圧と暴力を直ちに停止させるために、イラン政権に直接、また、あらゆる多国間フォーラムで要求する必要がある」とされている。
この決議はまた、ジョルジャ・メローニ首相率いる内閣が「イラン当局が自国民と国内の少数民族に対する人権の完全な尊重を保証するように、EUの他の国々と歩調を合わせ、強力な外交・制裁措置を継続する」ことを明言している。
クラキシ氏は次のように述べている。「ここ数か月間で逮捕され、裁判にかけられたデモ参加者に対する新たな処刑のリスクを避けるため、我々は皆、最大限の迅速さで取り組む必要がある」
「我々はイラン国民の自由への渇望に無関心であってはなりません。イタリアはこの蛮行に立ち向かう最前線に立つでしょう」
アントニオ・タイヤーニ外相は投票前の委員会で、「抗議デモ弾圧の手段として死刑が利用されることを断固非難する」と再び主張した。
タイヤーニ外相は、ローマにいる新しいイラン大使を呼び出し、「彼の国で起こっていることに失望していることを表明する」と述べた。