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第6回「サウジ・日本ビジョン2030」閣僚会合が東京で開催

2022年11月8日、サウジアラビアのハーリド・アル・ファーレフ投資大臣及び西村康稔経済産業大臣。
2022年11月8日、サウジアラビアのハーリド・アル・ファーレフ投資大臣及び西村康稔経済産業大臣。
2022年11月8日、サウジアラビアのハーリド・アル・ファーレフ投資大臣及び西村康稔経済産業大臣。
2022年11月8日、サウジアラビアのハーリド・アル・ファーレフ投資大臣及び西村康稔経済産業大臣。
2022年11月8日、サウジアラビアのハーリド・アル・ファーレフ投資大臣及び西村康稔経済産業大臣。
2022年11月8日、サウジアラビアのハーリド・アル・ファーレフ投資大臣及び西村康稔経済産業大臣。
2022年11月8日、サウジアラビアのハーリド・アル・ファーレフ投資大臣及び西村康稔経済産業大臣。
2022年11月8日、サウジアラビアのハーリド・アル・ファーレフ投資大臣及び西村康稔経済産業大臣。
サウジ・日本ビジョン2030の第6回目会合が東京で開催された。
サウジ・日本ビジョン2030の第6回目会合が東京で開催された。
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09 Nov 2022 03:11:53 GMT9
09 Nov 2022 03:11:53 GMT9

アラブニュース・ジャパン

東京:8日火曜日、サウジアラビア投資省および日本の経済産業省が主催する第6回「サウジ・日本ビジョン2030」閣僚会合が東京で開催された。

日本側からは西村康稔経済産業大臣と山田賢司外務副大臣が参加し、西村大臣が開会の辞を述べた。

サウジアラビア側からはハーリド・アル・ファーレフ投資大臣が開会挨拶を行い、ナイーフ・アル・ファハーディ駐日サウジアラビア大使も会合に参加した。

アル・ファーレフ大臣は、サウジアラビアは「信頼できるパートナーである日本との戦略的パートナーシップの促進および強化に対して非常に意欲的」であると語った。

大臣は、サウジ・日本ビジョン2030会合の開催は、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が11月19日から21日にかけて日本を公式訪問する直前となった点に言及した。

大臣は、同ビジョン中のイニシアチブのうち89項目が「具体化されており、一部はすでに完了しています」と述べ、さらに、イニシアチブの量を確保するだけでなく、質を重視することも重要であると付け加えた。

アル・ファーレフ大臣は、サウジアラビアは2030年までに世界15位に入る経済大国になることを目指していると語り、「2022年の第1~3四半期において、サウジアラビア経済はすでに10.2%の経済成長を遂げています。この経済成長率はG20諸国の中で最速です」と説明した。

大臣は「我が国には現在、既に発展を遂げた工業都市が40箇所以上存在します。その多くは工業分野でとても成功している日本人を受け入れています」と語った。さらに、日本企業はサウジアラビアのほぼすべての分野に投資することができると付け加えた。

宇宙開発に関しては、サウジアラビアは「2030年までに世界のトップ10ヶ国に入り、宇宙開発の国際的王者となる」ための新宇宙戦略を打ち出したと述べた。

また大臣は、「我々は宇宙計画による商業的利益を優先し、競争力を強化し、宇宙市場でのシェアを拡大します。日本の宇宙航空研究開発機構JAXAが我が国の宇宙計画に参加していただくことを望んでいます」とも語った。

アル・ファーレフ大臣は、サウジ・日本ビジョン2030会合の出席者に対して、サウジアラビアは日本経済にとって重要であるLPGの生産及び輸出を含むガス生産能力の大幅な増強を計画していると述べた。

また「日本においては、当初は昭和シェル石油と、現在は出光と投資を行っていますが、サウジアラビアでも投資を行う予定です」と述べた。

アル・ファーレフ大臣は、グリーン水素・ブルー水素も重要なサウジアラビアの課題であると語った。「サウジアラビアでは、グリーン水素・ブルー水素に対してこれまでに無い規模で投資が行われています。私たちは10年以上も前から日本の協力先との間で議論を始めています」

大臣は、前回来日時に基本合意書を締結し、日本が主導する水素評議会とアラムコとの連携に貢献したと語った。

彼は「ネオムでは世界最大の水素プロジェクトが進められています。そしてアラムコは、日本企業との調整と協議のもと、1100万トンのブルー水素を製造するための投資を行っています」と説明した。

大臣は、2025年大阪万博に向けた日本の取り組みの前進を祝福するとともに、サウジアラビアが2030年リヤド万博の開催に向けて積極的に取り組んでいることに触れた。

日本・サウジアラビア友好議員連盟の会長でもある西村大臣は、サウジアラビア代表団を歓迎し、両国の関係の重要性を強調した。

西村大臣は開会挨拶で、「原油の約40%をサウジアラビアから輸入している日本にとって、サウジアラビアはエネルギー安全保障の面で最も重要なパートナーです」と述べ、さらに「長期にわたる原油の安定供給について、改めて感謝の意を表したいと思います。また、ウクライナ情勢により世界のエネルギー需給が不透明な中、サウジアラビアが国際原油市場の安定化のためにリーダーシップを発揮することを期待します」と語った。

「また、サウジアラビアの指導者が推進している社会経済改革や巨大プロジェクトは、中東の新たな成長促進因子として、またカーボンニュートラルに向けた世界の潮流を実現するために一層重要となってきています。日本は、『日本・サウジ・ビジョン』を通じてサウジアラビアの経済・社会改革に貢献します。サウジアラビアの人々とともに、取り組みをさらに加速させ、さらに拡大していきます」と述べた。

西村大臣は、2年前の第5回閣僚会議以降、「着実な進展」があったと説明し、その代表的な取り組みとしてクリーンエネルギー分野での協力などを紹介した。

「[クリーンエネルギーは]サウジアラビアが目指している脱石油改革のために重要です。先月、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)とサウジアラムコは、水素・アンモニア分野での包括的協力協定を締結しました。我々は、持続可能な社会の実現に向けて協力を加速していきます」と述べた。

西村大臣はさらに、サウジアラビアでは「住宅建設の需要が旺盛」であることを指摘した。

「日本の建材メーカーは、サウジアラビアの財閥と協力して、コンクリート3Dプリンターで住宅を製造・供給するプロジェクトを開始しています」と述べた。

西村大臣は、福島県浪江町に研究開発センターを設立し、年間100人程度のサウジアラビア人技術者を受け入れ、教育する計画を進めていると述べた。そして、彼らが「日本の技術によって、建設など特定の分野においてデジタル社会実現に貢献する」であろうと付言した。

他の代表的な取り組みとしては、サウジアラビア社会の改革を反映する新分野での協力がある。

エンターテインメント分野では、日本とサウジアラビアの両国で、二ヶ国間のEスポーツ大会が開催された。また、先月リヤドで開催された第2回サウジ・アニメエキスポでは、多くのサウジアラビア人及び日本人が「ドラゴンボール」や「鬼滅の刃」などの日本のアニメキャラクターに扮したコスプレを披露した。

大臣は「日本のコンテンツ産業が経済社会改革に貢献していることは大変喜ばしく、経済産業省は今後もこの分野を支援していきます」と述べた。

西村大臣は、「最後に、ご出席の皆様のリーダーシップと、本プロジェクトを支える関係各機関のご尽力に敬意を表したいと思います。『シュクラン・ジャジーラン(ありがとうございました)』」とアラビア語で挨拶を締めくくり、来場者に感謝の意を表した。

西村大臣の閉会の辞によって会合は終了した。その後代表団は別室に移動し、協定書の調印とプレゼントの交換が行われた。

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