先週の議会選挙における投票率が記録的な低さであったことを受け、第2回目の選挙は混乱を招くものであり、延期されるべきであると、影響力のあるチュニジア労働総同盟(UGTT)が主張、選挙の結果生まれる議会は正当性を持たないだろうと述べている。
先週の選挙では、投票者はチュニジアの有権者のわずか11.2%にとどまった。カイス・サイード大統領は退陣すべきであり、大規模な抗議行動は必然であると野党側から広く批判を浴びた。
100万人以上の組合員を抱えるUGTTは、過去にストライキで経済を麻痺させた経緯がある。
昨年、サイード氏が選出議会を停止して権限を拡大したときはUGTTは同氏を支持したが、彼が政令による統治に移行し、新憲法を起草し7月に国民投票で可決された後は、支持を撤回している。
UGTTのヌレディン・ダブビ事務局長は、「投票率の低迷により、私は、大統領が国民からのメッセージを受け取ったと言って、道が間違っていたことを認めるだろうと思っていました…しかし大統領は自分の計画を進めているのです」と語った。
「混乱を避けるため、第2回は延期するのが賢明でしょう」と同事務局長は述べた。
サイード氏は、投票率は1回で集計するのではなく、2月(日付は未定)に実施が見込まれている追加投票後に集計すべきだとして、野党の批判に反対している。
選挙管理委員会は今週、議会選挙の第1回目の投票では21人の候補者のみの当選であったのを受け、チュニジアの大部分の地域で決選投票が行われる予定だと発表した。
サイード氏が起草し、7月の国民投票で承認された新憲法のもとでは、新議会が持つ権限は非常に限られた範囲に留まるものとなる。
今回の選挙は、批判者たちがクーデターと呼ぶ戦略の中、サイード氏が昨年、前議会を停止した後に行った一連の政治的変化の一部である。
ロイター