
テヘラン:イランの最高司令官は、ロシアによるウクライナ侵攻にイラン製のドローンが使用されているとの西側の主張は、イランの無人航空機の「有効性」を示すものだと述べた。イランのメディアが25日に報じた。
ウクライナと西側同盟諸国は、数ヶ月にわたる紛争でロシアがイラン製ドローンを使用してウクライナに対する攻撃を行い、民間施設やエネルギーインフラに重大な打撃を与えていると非難している。
その攻撃への対応として西側諸国は、多くのイラン企業と、イラン軍参謀長モハンマド・バゲリ氏を含む軍の高官らに対して制裁を科してきた。
イラン政府は、ウクライナの戦争での「使用を目的とした」武器の供給について繰り返し否定していたが、11月初旬に、2月の侵攻開始前にロシアにドローンを送っていたことを認めた。
タスニム通信社によれば、「傲慢な世界(アメリカとその同盟国への言及)が今日行った、ウクライナでのイラン製ドローン使用に関する雰囲気作りは、敵の心理戦の一環だ」。バゲリ氏はこう述べた。
「これらの主張の多くは間違ったものだろう。しかしその事実は別として、これは事実上、ドローンの分野におけるイスラム共和国の有効性、重要性、および高い地位を示している」
イランの最大の敵国であるアメリカとイスラエルは、レバノンのヒズボラや、シリアのバッシャール・アサド大統領政権、イエメンのフーシ派反乱軍を含む中東の代理人たちにイラン政府が大量のドローンを供給したと非難している。
イランは、隣国イラクとの 8 年にわたる戦争の最中、1980年代にドローン(UAV:無人航空機)の開発を開始した。
バゲリ氏は、イランは今後もUAVの開発を続けると述べた。
「我が国の軍隊は成長を続け、ドローンの開発も続けていく… 我々はドローンに関して他の国々と協力していく」。タスニム通信社がバゲリ氏の言葉を引用して伝えた。
「我が国のドローンシステムは、精度、耐久性、作戦および任務遂行の継続性において世界でも高いレベルにあり、様々なミッションを実行している」。バゲリ氏はこう付け加えた。
AFP