
ベイルート:シリア北西部で26日、親トルコ派とシリア政府軍との間で発生している衝突で、親トルコ派のシリア人兵士6人が死亡した。反政府武装勢力、戦争監視団が発表した。
親トルコ派の反政府勢力の声明によると、トルコ国境近くのアフリン地域で、クルド人勢力の支援を受けたシリア政府軍が25日夜に開始した攻撃で6人が死亡、さらに3人が負傷したという。
ムスリム同胞団シリア支部に近いとされる反シリア政府武装集団の連合グループ、フェイラク・アル・シャム(Faylaq Al-Sham)の関係者は、死亡したのは同グループの戦闘員だったとしている。
英国に拠点を置き、現地に幅広い情報源を持つ「シリア人権監視団」によると、シリア政府軍とクルド人勢力は、重火器を伴う激しい戦闘でフェイラク・アル・シャムの2つの拠点を制圧した。
現地住民がAFP通信記者に語ったところによると、26日朝も衝突は続いている。
このような戦闘は、シリア政府軍と、トルコとの国境地帯の一部を支配するフェイラク・アル・シャムなどの親トルコ派反政府軍との間で定期的に発生している。
この親トルコ派グループは、2016年からシリア北部で開始されたトルコ軍の進攻に参加し、主にクルド人戦闘員に対して攻撃を行っている。
26日に発生し、現在も続くこの戦闘は、シリア北部のクルド人グループに対し大規模な地上戦を行うとするトルコの最近の脅威とは関係ない、と複数の情報筋がAFPに語った。
AFP