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ウクライナ、ロシアの「大規模な」ミサイル攻撃を報告

ロシアによるウクライナ侵攻のさなか、ウクライナのために亡くなった人々の追悼の壁に沿って歩くウクライナ軍兵士。(AFP)
ロシアによるウクライナ侵攻のさなか、ウクライナのために亡くなった人々の追悼の壁に沿って歩くウクライナ軍兵士。(AFP)
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29 Dec 2022 06:12:14 GMT9
29 Dec 2022 06:12:14 GMT9
  • 100発以上のミサイルが数回に分かれて飛来するなか、空襲警報が鳴り響いた
  • オデッサとドニプロペトロウシク地区で停電が発表された

キーウ:ウクライナ大統領顧問によると、ロシアが木曜日の朝にミサイルを100発以上発射したため空襲警報が鳴り響き、首都キーウを含むいくつかの都市で爆音が聞こえたという。

大統領府顧問のオレクシイ・アレストビッチ氏は「大規模な空襲。100発以上のミサイルが数回に分かれて飛んできた」とフェイスブックに投稿し、ウクライナのミコライフの市長もロシアのミサイルが飛来したと報告した。

ロイター特派員や地元メディアの報道によると、キーウ、ジトーミル、オデッサで爆発音が聞こえたという。

オデッサとドニプロペトロウシク地区では、エネルギーインフラへの潜在的な被害を最小限に抑えるため、停電が発表された。

この急襲は、ロシア大統領府がウクライナの和平案を拒否し、4地域の併合を受け入れるよう主張した直後に起こった。

ロシア大統領府は民間人を標的にしたことを繰り返し否定しているが、ウクライナは連日の爆撃で都市や町、そして電力から医療にいたるまで国のインフラが破壊されていると主張している。

ウォロディミル・ゼレンスキー大統領の副長官であるキリロ・ティモシェンコ氏によると、水曜日にロシアの砲撃がケルソン市の病院の産科棟を直撃したが、負傷者はいなかったという。職員と患者は避難所に移されたとティモシェンコ氏はTelegramに投稿した。

初めての出産を終えたばかりのオルハ・プリシドコ氏は、「怖かったです…突然爆撃が始まり、窓の取っ手がみるみるうちに吹き飛んで…ああ、まだ手が震えています」と述べた。「私たちが地下室に着いてからも、爆撃はずっと続いていたのです」

ウクライナ南部にあり最近解放されたケルソン市は、先月ウクライナの大勝利によって同市が奪還された際、川の東岸に撤退したロシア軍からの絶え間ない砲撃にさらされ続けている。

ゼレンスキー大統領はビデオ演説で、ウクライナ国民に対し、もっと頻繁に愛する人を抱きしめ、友人に感謝の気持ちを伝え、同僚を支え、両親に感謝し、子どもたちと喜びを分かち合うよう促した。

「我々は恐ろしい年月に耐えてきましたが、人間性を失ったわけではありません」と彼は述べた。「これから困難な1年が待ち受けていますが、我々が人間性を失うことはないでしょう」

ロシアは2月24日にウクライナに侵攻した。キーウと西側の同盟国は、ロシアの行為を帝国主義的な土地収奪だと非難している。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はその侵攻を、隣国を非武装化するための「特別軍事作戦」と呼んでいる。

何万人もの人々が死亡し、何百万人もの人々が家を追われ、都市は廃墟と化したこの戦争によって、世界経済を揺るがし、エネルギーと食料価格を高騰させているロシアに対して、徹底的な制裁が下された。

戦争終結に向けた協議の見通しはまだ立っていない。

ゼレンスキー氏は、ロシアがウクライナの領土を尊重し、すべての軍隊を撤退させる10項目の和平案を精力的に推進している。

しかし、ロシア大統領府は水曜日にこれを却下し、キーウはロシアによる4地域(東部のルハンスクとドネツク、南部のケルソンとザポリージャ)の併合を受け入れなければならないと繰り返した。

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、「4地域のロシアへの編入という、今日のロシア領土に関する現実を考慮していない」和平案はあり得ないと述べた。

西側の支援を受けてウクライナ東部とクリミアからロシアを追い払い、ロシアからウクライナに損害賠償を支払わせるというゼレンスキー氏の考えは「幻想」であると、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が述べたとRIA通信は報じている。

タス通信はラブロフ氏の発言を引用し、ロシアはウクライナでの戦闘力と技術力の強化を続けると伝えた。ラブロフ氏は、動員されたモスクワの軍隊は「真剣な訓練」を受けており、その多くは現地に到着しているが、大半はまだ前線に立っていないと述べた。

ゼレンスキー大統領は国会で団結を呼びかけ、ウクライナ国民が西側諸国の「再発見」を助けていると称賛した。

彼は非公開で行われた年次演説で、「我が国の国旗は今日、全世界の勇気と不屈の精神を表わす国際的なシンボルとなっています」と述べている。

ロイター

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